キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

うつをうつ

「こびりつく」という形容詞が、まさにしっくりくる感覚。
ね~っとりとした感じ。

ここ数日、物理的には存在しないが、必ず存在する「心」という臓器に、何かがこびりついている。
1週間前から予兆はあったのだが、今日あたりは特に強烈であった。


別に通院を要する程度ではないが、感情の起伏の激しい僕は、いわゆる「うつ」に近い状態に襲われる。
明確に「こんなイヤなことがあった!」とかではなく、けっこう季節的なもの。
だいたい季節の変わり目あたりなんかに、よく出る傾向がある。

この気分は、ひたすらガマンしてやり過ごすしかない、と経験則でわかる。
わかってはいながらも、この気分をかかえている間は、やはり辛いものである。


そんな気分を一掃してくれたのが、会社の後のテニス!
2週間ぶりであり、テニス復帰2回目。
すっかり寒くなった夜空を尻目に、さんざん暴れてきた。

ううむ、やっぱりヘタクソ!
何の難易度のない球を、何度打ち損ねたことか。
前回よりは、多少マシになってながらも、やはりまだまだダメである。

などと思いながらも、体を動かしている間は、無心になれる。
そして同じ部署の方との会話も、楽しい!
なるほど、精神的な疲労や苦痛は、肉体的な疲労と相殺できるものなのだな。


テニスが終わり、帰りの電車では、何だか妙に楽しさがこみ上げてきた。
と同時に、あいかわらず心のこびりつきは、健在。
ハイとローの気分を同時に味わうという、何とも不気味な感覚に襲われた。

少なくとも、ボジョレーを飲んで気分を紛らわすより、何倍も健康的な治癒にはなったことだろう。