キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

奈良廃墟めぐり ~その3~

3人が合流し、ひとっ風呂浴びたつづき。

 


【1次会】
銭湯から奈良駅前までは、徒歩で20分。
できればタクシーで移動したいところだが、銭湯まわりは住宅地なのでタクシーはない。
道を歩きながら、タクシーがいれば止めようと道路を凝視しながら見て、気がつけば駅前に到着。


事前に目星をつけていた居酒屋へ行くと、まさかのラストオーダー直前。
近くにも何軒が居酒屋があったが、こぞってラストオーダーが迫っている。
まだ午後9時台だというのに・・・


商店街を歩くが、相変わらず居酒屋が見当たらない。
ふと1軒「かむら精肉店」を見つけ、これ以上さまよっても不毛だろうという気配もあったので迷わず入る。


テーブルにサーバが常設されていて、レモンサワーが飲み放題!
普段飲まない種類のお酒だが、飲んでみるとまあうまい。
アテは店名のとおり肉が主体で、いろんな部位の肉を串焼きでいただける。
これがまたおいしくて、レモンサワーにもあう!


とりあえず明日の道程をしっかり打ち合わせし、あとはひたすら食べて飲む。
実質1時間ほどだったが、すっかり時間の感覚もなく楽しんだ。
時間の感覚がない。
そして記憶も、ない・・・

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そう、どっぷり泥酔してしまった。
ついつい飲み放題ということで、がっつり飲みすぎたせいである。
また、レモンサワーのアルコールが体に合わなかったのもあるのだろう。


というところで、記憶がないからこれ以上の書きようもない。

 


つづく。

奈良廃墟めぐり ~その2~

廃墟仲間との待ち合わせに前乗りし、0次会をしたつづき。

 


【0.5次会】
お店を出てからまだ時間がある。
駅前でゆっくり仲間を待とうと移動をすると、目の前に立ち飲み屋がある。
気がつけば、カウンターをくぐっていた。

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「まついし」は店内の左右にカウンターが設けられた、縦長の店舗。
駅前にしてはお酒が安く、大瓶が500円。
アテはさらに安くて100円から用意されている。
基本的に客が冷蔵庫から取り出すという、角打ちのようなシステムというのがお手軽でいい。


大瓶1本が空きそうなころにピースケさんから到着の連絡を受けたので、店を出る。

 


【0.75次会】
ピースケさんと合流したのと同じタイミングで、あつし君から大幅に遅れるという連絡があった。
さすがにボーっと待つのももったいないので、近くの居酒屋で待つことに。
三代目鳥メロ」はチェーン店だが、僕ははじめて訪れた。
生ビールが199円と安く、焼鳥も普通にうまい。
待ち合わせに軽く飲むには、ちょうどいい。

 


【朝日温泉】
1時間しないうちにあつし君が到着し、いったん宿に荷物を置く。
宿はシャワーしかないので、近くの銭湯に行くことにした。
しかし目星をつけていた銭湯が、まさかの金曜休み。
宿の人に探してもらい、その次に近い「朝日温泉」へタクシーへ移動した。
ちなみにこの朝日温泉は、昨年大和北部八十八箇所をしたときに訪れたので2度目。
まさかこんな形で再訪するなんて、思ってもいなかった。


それほどレトロ感はないものの、お湯の種類も豊富で、じっくりと楽しめた。
廃墟散策後によく温泉には入っていたが、銭湯ははじめてではないだろうか。

 


つづく。

奈良廃墟めぐり ~その1~

久しぶりの廃墟めぐり!
ピースケさんとあつし君と、最近はすっかり飲みが主体となっていたが、久しぶりに3人で廃墟をめぐることとなった。
最後に行ったのは2015年11月に広島なので、約6年半ぶりである。


行き先は奈良。
ネットで探してみると、意外に複数スポットが見つかったためだ。
しかも前日に奈良で飲もう、というステキなプランに落ち着いた。



【駅前下見】
仕事を昼過ぎに切り上げ、JR奈良駅に到着したのは午後5時。
奈良駅前をがっつり歩くのは、おそらくはじめてである。
事前に酒場の下見を兼ねて、街を練り歩いてみた。


が、意外にも居酒屋が少ない!
JR駅前はほぼチェーン店で、近鉄駅前も店は多いが居酒屋があまりない。
日本全国いろんな県庁所在地の駅を巡ったが、ここまで少ないのははじめてではないだろうか?



【0次会】
ひととおりがっつり歩いたら、ノドが乾いた。
乾いたならば、潤わさなければいけない。
たまたま目の前には、立ち飲み屋さんがある。
仕方がない、寄るしかないか。


「睦月」は比較的新しいお店で、若い店員さんが切り盛りしている。
おでんが主体であるが、海鮮系の一品もそこそこ充実。
日本酒も揃っているので、日本酒のアテを想定している気もする。

 

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おでんは薄味でお上品。
お酒の値段は通常の居酒屋並みで、立ち飲みにしてはやや強気だが、立地的に仕方がないのかもしれない。

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若い人が集まるのかなと思いきや、次々と入って来るのはおじさん達。
しかもみんな常連の様子だ。
中瓶を1本だけ飲んで、お店をあとにした。


つづく。

第5章!大和北部八十八ヶ所霊場

せっかくの3連休だというのに、まん防があるので旅行に行きづらい。
いや、おそらく昨年ほど「まん防だから外出するな!」という風潮は強くないと思うのだが、どうも行く気になれなくて。
やはり感染者数の多さというところに、腰が引けているのかもしれない。


でも何かやりたいな、と思ってまず頭をよぎったのが「大和北部八十八ヶ所霊場」。
先月に続いて、冬場での開催は2回目だ。
運動をすると汗をかいて、服装のチョイスが難しかったりするので、昔から冬に体を動かす旅なんかも避けていた。
まあ、それでもほかにやることがないので、決行することにした。

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生駒駅まで電車で移動し、宝山寺へ。
山の上にある大きなお寺で、駅からえんえん登り坂が続く。
住宅地のまんなかを貫く参道は、長さもあって圧巻である。

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宝山寺を参ってからは、山道沿いを歩いてもうひと寺。
そこからは坂を下るのだが、これまた坂が長くてしんどい!
一般的に下り坂って楽なイメージだが、ある程度以上の勾配があるとただただしんどいものだ。

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坂を下りきり、しばらく住宅地近くのお寺を回る。
昼食は毎回ラーメンと決めているのだが、残念ながら外食産業がぜんぜんなくて、すき家へ。
昨日もすき家だったのにな・・・


再出発後は、千光寺というこれまた山の上にあるお寺。
またしても登り坂である。
途中、足元がぬかるんで倒木で道が塞がりかかった道を歩いたり、ひたすら続く棚田の横を歩いたりと、まさしく遍路道といった道を歩く。

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千光寺を参ってからは、またしても坂を下る。
さすがにこのころ、脚の疲労感がえげつない。

 


そんなこんなで、平群駅界隈で今回の旅程は終了。
終わったのは午後3時半だが、その1時間前には「今日はもうええんちゃう?」と思っていた。
さすがに山登りが2回あったのはキツかった。


すっかり疲労困憊で、今日は半日くらい寝て過ごした。
実は寝て過ごした理由は疲労だけではないのだが、それはまた別途説明します。

第4章!大和北部八十八ヶ所霊場

3連休初日のお話。

 


正月明けの3連休、さて何をやろうかとまず頭に浮かんだのが、運動。
毎年ながら正月は確実に太ってしまうので、多少なりとも脂肪を燃焼したい。
それで思いついたのが、去年6月からはじめた「大和北部八十八ヶ所霊場」の巡礼。
6月に3回立て続けにやって以来、すっかり放置してしまっていた。

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午前中は、のどかな田園地帯を経て山登りのような細道を上る。
家でボーっと過ごすことを考えると、何て充実した時間なんだろうか。
ただ、途中坂が急勾配で、運動不足の体にビシビシと効いてくる。

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坂を下ってからは、富雄川沿いの県道7号線を北上しながら、近辺のお寺を参拝。
このあたりのエリアは、車やバイクではよく通るのだが、こうして散策するのははじめて。
知っているつもりで知らない地域を散策できるきっかけとして、うってつけだなあと改めて感じる。

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そこから富雄の駅前近くを経て、ひたすら川沿いの道を歩く。
お寺以外は特にめぼしい寄り道スポットがあるではないのだが、お寺という目標を持って歩くのは、まったく苦ではない。
けっこうキマグレに出発した割に、なかなか満足のいく1日だった。

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ちなみに、昼食はこの遍路をしたときになぜかお約束になっている、ラーメン。
奈良で随一のラーメン激戦区というのもあり、今回はどうしてもラーメンを食べたかった。
「麺舎 いっとう 奈良富雄店」は、つけ麺や3種類のラーメンを揃えたお店。
あまり種類を揃えたラーメン屋は好きではないのになあ、と思いつつ、お店がいちばん推しているっぽい「えびつけ麺」をいただいた。

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つけ麺の割に麺は細め。
これでもかというほど冷水で締めまくられた麺は、個人的にはちょっと冷たすぎると感じた。
せっかく熱々にしているつけ汁につけると、汁の温もりがかき消され、ただただ冷たさだけが口に広がる。
味は、えび感がしっかりしていて、ごまドレッシングのようなごま感もしっかり。
うまいのはうまいが、ごまドレッシングにつけて食べている気持ちになった。
※個人的な感想です。

 


またまたちなみに、夕方は銭湯へ。
生駒駅のレトロ商店街を抜けた先にある、これまたレトロな銭湯。
外観から脱衣所、浴室に至るまで徹底的にレトロさが残る。
浴室は左右に洗い場があり、中央に浴槽が2つ、奥には左からスチームサウナ・水風呂・漢方風呂・電気風呂。

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やや熱めのお湯と、しっかり冷たい水風呂を3往復すると、疲れもすっかりとれる。
番台の方も愛想がよく、ここはまた来てもいいなあと思った。
ちなみに、地理的にはおそらく我が家からいちばん近くにある銭湯である。

 

冬の嵐・たき火ナイト

正直なところ、すっかりビビッていた。
これはもう、ムリでしょ。
 
予報によると、先週金曜の夜は「冬の嵐」が訪れるため、外出は控えるよう警告されていた。
そんな状況で予定していたのは、たき火である。
風速はね最大8mとも言われており、これはさすがに中止だろうと思っていた。
 
 
金曜の午後7時、あつし君とたき火スポットへ合流。
たき火スポットといっても、空き地とかではなく、あつし君の持ち家である。
とりあえず現地に赴き、状況を見て判断しようとしたのだ。
 
あれ?
風がそんなにない。
三方が建物で囲まれ、もう一方は竹林となっている。
うまいこと、風が遮られているのだ。
 
これならいける!
すっかりネガティブ思考になっていたことに自己嫌悪を感じつつ、買い出しに向かう。
 
 
今回のメンバーは他に、TAKAくん(仮)と尻くん。
あつし君の大学時代のメンバーであり、以前木津川河川敷でたき火したときもいっしょにいたメンバーである。
 
買い出し後間もなくして、TAKAくん(仮)が合流。
まずは前回同様、家屋内にテントを張る。
前回シュールに見えた光景も、すっかり慣れてしまった。
 
その後は庭に火をくべる。
時おり突風が吹く程度で延焼の心配はない。
炭がおこったところで、乾杯をしてBBQスタート。
 
時間が経つにつれ寒さは増してくるが、やはりたき火の炎が暖かい。
風の影響も少ないので助かっているかもしれない。
ダラダラと食べてダラダラと話し、酒は進む。
 
 
尻くんが来たのは、日付が変わってからだったかな?
そんな時間からでもわざわざ来るというのが、義理堅いというか何というか。
 
さらにお酒は進み、いつしか時間の感覚もなくなり、やがて意識もなくなり・・・
最後はあつし君に呼びかけられ、みんなより先に寝床についた。
午前2時半ごろだったかな?
 
 
そんなこんなで、充実したたき火を楽しむことができた。
この時期にアウトドアを楽しめるって、本当に貴重である。
楽しい時間を共有できたみんなに感謝だし、何よりこんな良物件を確保したあつし君にも感謝である。
 
雨と雪以外はたき火できることがわかったので、次はまた近いうちにできるのかな?
まだまだ燃やすものもたくさんあるみたいなので、楽しみで仕方がない。

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四條畷満喫!飯盛山登山 ~その2~

飯盛山の登山、つづき。

 


お腹を満たして再出発後すぐ、向かったのは「権現の滝」。
手前には鳥居があり、滝近くにはいくつもの古い仏像や石碑などが立ち、神秘的な場所である。
石碑まわりを掃除している人や、護摩行のように何やら写経のようなものを、読経しながらたき火にくべている人など、いかにも聖地といった趣を感じる。

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再び山道を下っていくと、いったん舗装された道につながり、それを左へ。
小川沿いの道をずっと歩くと、やがて人工的なものがいくつか見える。
トーテムポールやら木製の椅子など、いかにも手製の何とも味のあるものが点在する。
さらには川にシシオドシが2つ。
「ボランティア」とやらが作ったものらしいが、特に人がいるでもなく、真相は定かではない。

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ひとつわかったのが、ここが「滝谷楠水の場」というわき水スポットであるということ。
わき水が出ていたが、本当に飲んで問題ないのかわからないので、軽く口をすすぐ程度にした。

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わき水スポットからは、人がすれ違うのも困難なくらい細い林道が延びる。
坂も急で、これがなかなかキツい!
でもこの先には頂上があるのだろうと、気合を入れて登る。

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林道を登った先には、突然道が開けて「楠公寺」がある。
本堂と、高台に何やらもう1つお堂があるみたいだが、高台まではこれまた急な階段だったので、今回はパスした。

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そこから若干道を迷いつつ、もうひと山道を登って、頂上の飯盛山に到着。
ここは城跡でもあり、やや霧がこもっていながらも展望がきれい!
そしてめちゃくちゃ人が多いのにも驚きである。
ここへの登山ルートがいくつかあるので、やはりここに集まるのだろう。

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そこから下山の道は、なかなか急な道が多くて大変である。
特に1か所、かなり急で長い坂があり、高所恐怖症なので脚がすくんで大変だった。
そんな過酷な道を下りきって、四條畷神社の境内にたどりついてゴールである。
時間は午後2時過ぎ、思っていたより長時間となった。

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意外に時間もかかり、ハードな坂もあり、充実した登山となった。
で、ここだけで終わらないのがタイトルに「四條畷満喫!」と書いたゆえんである。

 


つづく。