キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ステキすぎる遊園地!

日曜日、遊園地行ってきました。
「遊園地で事件相次ぐなか、何してんの?」など、心配ご無用。
なぜなら、20余年も前にとっくにつぶれた遊園地ですから。

というわけで、廃墟シリーズでございます。
記録として文章残したいので、長文になります。
長文がニガテな方は、テキトーに読み流すか、今回の日記はパスしてください。

また、廃墟めぐりのルールとして、場所は公開しないこととなっています。
もどかしいとは思いますが、場所は聞かないでください。
場所がわかった場合、地名をバラさないでください。

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朝、9時に集合。
・・・のはずが、ほんの10分前に、人身事故発生!
結局、1時間近く遅れての出発となった。

天気は、予報では晴れ!
のはずが、時おり空はくもり、何度か雨がパラつく。

僕自身の体調は、昨日のスポーツチャンバラで、全身筋肉痛。
さらには3次会まで飲んで、二日酔い。

初手から、先が思いやられる展開で冒険が始まる・・・


お昼前、近くの駐車場に車を停める。
いよいよ、本格的な冒険開始である。

ある程度地図で道を調べていたので、はじめの30分は順調。
道はアスファルトから、ダートへと変わる。

しかし、道を進むにつれ、どんどん険しくなってくる。
地図上では確かに、道が続いている。
とりあえずこの道に間違いないはずなので、さらに進む。

が、道は「明らかにこれは道じゃない!」と変貌した。
いつしか、両足だけでなく、両手を駆使しないと進めない道へ。
ただでさえ筋肉痛なのに、これは本当に大変である。
オーバーな話ではなく、足を滑らそうものなら、大事故になりかねない状況である。


究極といえる急勾配の坂を登り、この先に何かが見える!
という希望ははかなく、先は急勾配の下り坂があるのみである。
さっきより空が少し見えるものの、まわりはただ木々が生い茂るのみである。

それでも、3人の頭の中に「引き返す」という文字はなかった。
最悪の状況を考え、何箇所か木にマーキングしながら、歩けそうな場所を進む。
プロの登山家なんかに見つかったら、本気で大激怒されるだろう。
こんなん、遭難してんのと半分一緒やからね。


そんななか、ふもとに道を発見!
道といってもダートであるが、今まで進んで来た場所に比べたら、これを道と言わずして何というか。
とりあえず最悪の結末にはならず、ひと安心。
当然、この後は道を歩く。

倒木、ぬかるみを越えて行くと、ふと人工的とも思える草地に到着。
あまりに神聖な風景に、しばし感動。


心が癒され、少し先へ進んで、鳥肌が立った。
遊園地のゲートだ!
苦心の末、ようやくたどり着いた感動は、文章ではとても書ききれるものではない。

ゲートをくぐり、中へ。
すると、何やら異音がする。
音の正体を探るべく、見晴らしの悪い道を進む。


壮絶!
3人は、しばらく直立不動を余儀なくされた。

そこには、廃れきった姿の観覧車が、なんと回転していた!
もちろん動力は遮断されているので、風になびいているのだ。
ゴオゴオという音と、キイキイきしむ音が、「まだ生きているぞ」とアピールしているかのようである。

20年以上も前に見捨てられた観覧車が、20年以上誰にも使われることなく、ただ動き続けている・・・
そのはかなさと、目の前の活発な動きを見て、目頭が熱くなった。
「写真撮りますよ」という仲間の声があと30秒遅ければ、本当に涙が流れていただろう。


その他の施設も、いくつか残っていた。
いずれの施設も離れた場所にあり、移動するごとに坂を上り下りしないといけない。
なるほど、これでは時代とともに、見捨てられるはずである。

施設はいろいろあれど、やはり観覧車の存在があまりに大きすぎる。
結局、最後はまた観覧車に戻り、これからも周り続けるであろう彼をただ眺め続けた・・・