キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

北木島・真鍋島お遍路 ミニ遍路 ~3日目・前編~

昨年の島遍路旅の続き。
だいぶ遅れたけれど、そろそろ書かないと忘れそうなので。


【3日目の朝】
朝食も品数が多かったので、白米は食べずにおかずだけいただく。
2日も食事が多かったため、内臓が疲れていることを感じる。

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朝食の配膳の際、お宿の主人から、地図をいただく。
北木島のお遍路用の地図で、ご近所さんに訪ねて仕入れてくださったようだ。

地図の内容は、基本的に昨日まで使っていたものと同じ。
ただ、1箇所ごとに「丸岩西の墓地内」「海岸エビス境内」など、場所のヒントが記されている。
本当に手探りでしか場所がわからないので、このように少しでもヒントが多いのは、非常に心強い。

出発時、すべての荷物をリュックに詰めて出かけようとすると、お宿の人が荷物を置いて行っていいと声をかけてくれる。
島を出るときに、電話をしたら届けてくれるそうな。
最後まで手厚いサービスに心打たれながら、お言葉に甘えて最低限の装備をして出発。


【26番まで】
島の南東にある岬を、時計回りにぐるりとまわる。
集落はまばらで、隣の集落まではいったん坂を越えなければいけない。

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お地蔵さんは基本的に道沿いにある。
しかし24番は、地図上では海から離れた場所。
ここかな、と住宅地に延びる細道を進むと、奥にお堂がある。

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中に入ってみると、ここは24番ではなく「番外18番」と書かれている。
まさか、番外があるとは。
地図にも記されていないものを見つけ、うれしさを感じる。

再び海沿いの道に戻り進むと、その道沿いに24番はあった。
どうやら、場所を移動されたのだろう。
25番・26番も、道沿いに見つかる。


【27番まで】
27番は、地図上では野島という場所から山手に延びた道の先にあるらしい。
しかし、歩いていても山手に延びる道が見つからない。
そうしているうちに、野島より西側の集落・丸岩へと到着。
ここまで来たのなら、引き返すわけにはいかない。

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番号順に巡ることも諦め、まずは近くにある29番へ。
少し山手にあるそうで、いくつかある山手への道のうち、何となく「ここか?」という場所を進む。
民家の間をすり抜け、石段を少し上ったところにある墓地の一角に、29番のお堂を発見。
こんなわかりづらい場所を、よくも一発で見つかったものだ。

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さらに29番から、山道が延びている。
地図を見る限りでは、これは八幡山へ続く道で、その界隈に27・28・30番がある。

上っていくと、やがて鳥居があり、稲荷大明神という旗の建ったお堂が見つかる。
神社なのでここは違うかな、と思ったが、どうやらここが30番だろう。
神社からさらに道を進むと、すぐに28番のお地蔵さんがある。

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そこからは、少しヤブになっていたり、歩くにはギリギリの細道だったりを進み、急坂を上る。

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体力的にキツくなってきたときに、岩場に到着。

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ここが八幡山の山頂で、周辺に大きな岩がいくつも見つかる。
27番の仏像は、岩の洞窟の中に祀られていた。

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そのすぐ先の岩に登ると、海を見下ろせる展望が広がる。
この雄大な景色を見るだけで、汗ダクで上ってきた甲斐があったなあ、と感じる。

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【38番まで】
山を下り、丸岩の海岸沿いの道を歩く道中に、31~33番がある。
ちなみにここは、漫才師の千鳥・大悟の生家がある場所。
なるほど、まわりには民家以外、何もない田舎だ。
この光景を見ると、彼らの漫才にリアリティが増し、余計に面白くなりそうだ。

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そこから西への道は、軽の車がギリギリ1台通れるような狭さで、落葉もひどい。
背の高いヤブが道を覆うように伸びており、トンネル状になっている場所も。
もしや廃道では?とも思える場所である。

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34番と35番は、道を歩いていると標識があり、少し山手に入ったところにある。
特に35番は比較的新しい灯籠や石碑もあり、こんな山奥にもかかわらず、手入れされている形跡がある。

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36番の手前では道が二股に分岐している。
道なりに進むなら左の道なのだが、ここは迷わず右へ。
右の道へ進んだところに貯水タンクがあり、そのそばに36番があるからだ。
というのも、貯水タンクそばに36番があることは、手元の地図に明記されている。
実に頼もしい地図をいただいたものだ。

分岐に戻り、今度は左手の道へ。
37番は道沿いですぐ見つかったが、38番は地図上では海岸のほとり。
海岸へ進む道は、10分ほど戻った場所にある。
ちょっと時間がもったいないので、ここはパスしよう。
と直進していると、道沿いに38番があった。
ここも同様、場所を移転されたようだ。
道から少しだけ入り組んだ場所にあるのだが、雑草が生い茂っていることと、祠に大きなスズメバチの巣があるので、近づけない。

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つづく。
おそらく次回、最終回。