キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

真夏の真相 ~その3~

整形外科で衝撃の言葉を聞いた、つづき。

 


今から入院して、明日に手術をするという。
説明を聞くと、親指の人体を引っ掛ける部分がパキッと欠けていて、とても自然にくっつく状態ではないとのこと。


そんな、いきなり入院なんて。
「いったん家に帰れますか?」
「いいえ、今から検査して入院してもらいます」


その後は導かれるまま、PCR検査・血液検査(HIV含む)・胸レントゲン・尿検査を受ける。
それから少し待ち、ナースさんに病室へ案内される。


このとき、午後4時半。
「すいません、昼食っていつ採れますかね・・・?」
「あっ、今買います?病室で飲食できますよ」
ということで、ようやく遅めの昼食にありつく。
もうすぐ夕食ってタイミングなのに。


病室のベッドは初めてなのに、妙になつかしさを感じる?
あれ、入院したことなんかあったっけ?
前世の記憶?


ようやくありつけた昼食をいただいた後、衝撃的な言葉を受ける。
「今日は夕食ありません」
どうやら、僕がメロンのアレルギーを持っていて、たまたま夕食にメロンがあるのでNGだそうな。
それなら、メロンだけよければいいのでは?
と訴えるも、「それはできない決まりなんです」の一点張り。


さらに衝撃なのが、明日の手術の説明。
「明日は断食です」
おいおい、それならまともなもん食べさせてくれよ~!
結局、お腹が空くわけでもなくパン1個を食べたのみ。
前日こんなに食事が不安定で、明日の手術に耐えうる体力できるんか?

 


まれに感じる、長い長い1日。
目の前でいろんなことがありすぎて、もはや時間の感覚すら麻痺するほど。
本来なら手術の不安や恐怖に震えてもいいのだろうが、何だろう、喜怒哀楽では表現できない不思議な感情を抱いた。
ちなみに、先日の自分らしからぬ意味深長風なブログを書いたのも、このときである。

 


つづく。