キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

真夏の真相 ~その4~

長い長い1日が終わった、つづき。

 


午後9時から眠って、目覚めたのは午前6時ごろだっただろうか?
別に起こされたわけでもないのだが、二度寝する気分にもならず、ひたすら本を読んだ。
家で何もやることもない日でも、結局パソコンで何かしらやってしまうので、本当の意味での休暇がとれているなあ、と有意義に感じる時間。


朝食をいただいた後、ふと気がつく。
形成外科でいただいた軟膏(なんこう)薬が、テーブルから姿を消している!
20分ほど自力で探してもなく、あとから来た看護師さん達にも手伝ってもらう。
捜索活動は3度にわたって行われ、結局見つからず。
どう考えても夜勤のナースが間違って処分したんやろうけれど、そこは裏がとれず。
まあでも、捜索中の時間も退屈しのぎにはちょうどよかった。


軟膏薬探しと読書で午前を潰してから、いよいよ手術。
午後1時半の時間が早まり、午後0時50分からになるとのこと。
大嫌いな点滴を打たれると、さすがにちょっと手術の気分になる。
しかし、ゼロとは言わないながらも、不思議と恐怖感がない。
むしろ、はじめて体感する全身麻酔に興味津々である。

 


はじめての手術室は、思った以上に殺風景。
そして、ドクターの方々はみんな陽気。
ドラマでシリアスなシーンばかり見るので、ギャップがすごい。
もちろん、患者を安心させるための演出なんだろうけれど。


いよいよ、全身麻酔
テレビなどで聞いた話では、気がつけばフッと記憶が飛ぶような感覚らしい。
「はい、じゃあ今から麻酔入れますよ~」
その言葉から数秒して、視界がゆがむ。
そこからはもう、意識がフェードアウトすることがわかる。


あっ、これって、いつもと同じ。
僕の数少ない自慢である「寝付きのよさ」と感覚がまったく一緒だ。

 


ちょっと期待外れだなあと思ったのは、もちろん長い気絶から目覚めてからである。

 


つづく。