君が僕のもとを去った後も、僕はしばらくそこを、離れることはできなかった。
姿のない君の姿を、僕は頭の中で追いかけながら、現実を受け止める勇気を少しずつふりしぼった。
君といた4年間が、こうもあっけなく終わる現実・・・
と、失恋をほのめかして「車のことでした～」というオチは、ベタなのでやめておこう。
売りました、ジムニー。
GORIの仲介で、GORIの知り合いに、数時間前に売りました。
家の前でお金を受け取り、鍵を受け渡し、僕の目の前を去りました。
去っていく姿は、ほんま涙出そうやった。
こんなに、感情移入するもんなんや。
もとは、臨時収入があって、浮かれたついでに買った車。
それがいつしか、林道越えという趣味を呼び、廃墟めぐりのパートナーを呼び。
林道で、視界1メートルと豪雨に見舞われ、死を覚悟しながら走った思い出もあり。
さっきからずっと、「あぁ、ジムニー売ってもうた～」と、未練がましいことばかりつぶやいてます。
東京行ってる間乗れず、やっと乗りまわれると思った矢先、ってのもあるし。
でも、売った人に恵まれたという安心感もある。
売った人は、元ジムニーオーナーで、AT車・禁煙車・ほぼノーマル、を探していたらしい。
まさに条件がピッタリである。
車内禁煙とノーマル仕様ってのは、4年間こだわり続けたことなんで、それが持続されることがうれしい。
それに、友達つながりだから、いつでも会うことができるというのも、うれしい。
「ホントは売れた値段がうれしいんちゃうの？」というイヤラシイ言葉は、ふっかけないでください。
でも30万円もの額は、予想外やなぁ～。
