キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

洞川ごろごろ水と天川温泉・吉野スリルドライブ

(※長文注意)

久しぶりに、終日ひとりドライブを決行。
ひとりドライブの必須アイテムである「アウトドア用ベンチ」と「サングラス」を忘れつつも、奈良県は吉野へ。

はじめに向かったのは、「洞川(どろかわ)」。
奈良県では有名な温泉街であり、鍾乳洞、女性禁制の霊場、胃腸に効く秘薬「陀羅尼助(だらにすけ)」、湧き水などでも有名。
そのうちの、湧き水「ごろごろ水」を汲みに行った。


行く途中、地図上ではいちばんの近道を通ったのだが、これがひどい山道。
辛うじて舗装はされているが、車のすれ違いが困難な林道である。
軽~い林道めぐりだなぁ、と思うのもつかの間!

路面が、雪でおおわれているではないか!
タイヤはノーマルタイヤで、当然チェーンなんて用意していない。
ムリに走ろうとすると、タイヤはカラ回りするわ、ブレーキかけても数メートルは滑るわ。
あやまって道を外れようものなら、携帯圏外で人気ない谷底へまっさかさま。
本気で命があやうい。

とはいっても、Uターンする場所ないし、引き返すだけで30分はロス。
ちゅうわけで、最徐行しながら直進することに。


何度もハンドルとられながらも、とりあえず上り坂の山頂へ。
ここに、小さなトンネルがある。
手彫りしたようなトンネルである。

が、ものっすごく長いつららがぶら下がっている!
車に落ちて来て、当たりどころ悪かったら間違いなく故障する。
これまたUターンもままならないので、当然直進!
何本か車に当たって落下したようだが、車には別状なし。

舗装された道で、これほどまでにスリルあったの、はじめてである。


さて、「ごろごろ水」へ。
かつて“湧き水くみ”にハマっていたころに、1度来たことがある。
たいがい湧き水くめるところって、水の出るポイントが1箇所である。
が、ここは長いパイプに20箇所ほど穴をあけているため、ほぼ並ぶことがない。
たまたま駐車した隣が同じ車種のジムニーだったので、オーナーである夫婦と軽く会話を楽しんだ。

水をくんだ後は、少しだけ場所を移動し、あらかじめ買った名産「柿の葉寿司」と、くみたての湧き水でわかしたお茶を、昼食にいただく。
名産をその場でいただくほど、ぜいたくなことがあるだろうか。


そして温泉へ。
天川温泉は、駐車場が有料パーキングに変わっていた。
こんな土地余ってるところで、しょうもない粗利かせぐなよ。
なんとなくハラたつので、少し離れた路肩に駐車した。

温泉は、最高!
屋内と露天と、2つの浴槽がある。
浴槽は3~4畳程度の小さなもの。

なるほど、この地味さがいいんだな。
温泉ブーム後にできた温泉って、何十種類ものお風呂作ったり、やたら広かったりして、ひとりで入るには雑多すぎる。
温泉やのにサウナつけたり、薬湯つけたりするのは、どう考えてもおかしい。
その点、この天川温泉は「温泉」本来の醍醐味を楽しめる。
自身がナンバーワンと推奨する理由が、よくわかった。

あと、室内の風呂釜のひのきが、新調されていた。
木のにおいがお風呂にこもって、非常によろしい。


というわけで、ひとりでも十分楽しく1日が過ごせた。
ひとりの時間も、こういう過ごし方なら悪くない。