居酒屋で泥酔してしまった、つづき。
【2日目朝】
尿意とともに目覚めたのは、午前8時。
なぜかズボンを脱いでいて、どこにあるのかわからない。
トイレは室内にないので、慌てて上着を腰に巻いてトイレに駆け込む。
部屋に戻ってもうひと眠り・・・とはいかず、どうやらちょうど午前8時がみんなで打ち合わせていた起床時間だったらしい。
そのまま目覚めて、ロビーで朝食をいただく。
ちなみに宿はゲストハウスで、部屋も広めだしロビーは快適。
次回もゲストハウスで泊まるのもいいなあ、と互いに交わす。
【テーマパークY】
チェックアウト後、真っ先に目指したのは「テーマパークY」。
2005年に閉鎖されたというこの場所は、2010年に期間限定で復活したという記録もあるが、定かではない。
広めの駐車場の奥には長い石段があり、その先には円柱形の建物がある。
建物内には、コインを入れるとゆっくり走る子ども用の遊具が何機もある。
年季は入っているものの、メンテさえすれば動きそうな雰囲気がある。
さらにはインラインスケートや、変わり種自転車などもある。
残像物の多さや新しさは、他の廃墟ではなかなかお目にかかれない。
もしかすると、復活しようと思えば復活できるのではないだろうか。
外には、「サイクルUFO」という、足こぎ式で高所のレールを走れるアトラクションが残る。
これがこの廃墟の中でも、いちばん見栄えがするものだ。
レールの下には、すでに雑草で自然と同化しつつあるゴーカート場と、その奥にプール。
テーマパークとはいえ、観覧車やメリーゴーランドなどの類はないようだ。
思っていたより新しく、大きめの残留物が少なかったためか、当初の期待よりはやや下回る満足度。
ではあるが、やはり廃墟散策はいいなあと心から思う。
つづく。