県道7号線から県道78号線を曲がり、丹波市役所のすぐ近く、住宅地のまん中に小高い丘がある。
「甲賀山」のふもとは公園と、いくつもの神社がある。
ここにミニ遍路ができたのは、大正3年からである。
毎月21日に「お大師さんの日」として、多くの人がお参りをしたそうである。
敷地のいちばん西側から、参道がのびている。
お地蔵さんは基本的に、土に祠が造られて祀られている。
まるで、弘法大師さんが洞窟で修行している逸話に、なぞらえているようである。
「本尊」と「大師」が一対になっており、お大師さん側のお地蔵さんに番号が刻まれている。
ほんの167mという標高であるものの、そこそこの勾配があり、けっこう疲れる。
お地蔵さんは、20歩くらいの間隔で並んでいる。
そう広い敷地でもなさそうなのに、こんな間隔だったら、けっこう時間がかかりそうだ。
23番をまわった後、次のお地蔵さんがなぜか66番。
66番のすぐ左側に道がのびていたので、おそらく左に曲がる必要があるのだろう。
進んでみると、その光景にビックリ!
何と、お地蔵さんがずらっと並んでいる。
そこには水道施設があるのだが、施設に沿って24番から65番まで、横並びになっているのだ。
これなら参るのがラクだ。
と思いきや、1つずつ膝を折って合唱礼拝するので、スクワット運動の連続となり、なかなかしんどい。
施設のエリアから、再び細い参道へ戻り、そこからは下り坂。
道は細く険しいものの、他のミニ遍路と違い、すぐ近くに民家があるという安心感がある。
すべてを巡り、かかった時間は30分。
短い時間ながら、いい運動になったし、洞窟風に祀られたお地蔵さんはやはりインパクトがある。