キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

粟島 島へんろ ~その2~

しっぽり静かな島の夜を満喫した、つづき。

 


せっかくの離島、朝早くから満喫したい!
という気持ちはあれど、宿の朝食が午前7時半からなので、部屋でダラダラと過ごす。
前日にそこそこひとり酒を飲み過ぎて、あまり朝から元気がなかったというのも本音だ。


くどいようだが、お遍路の詳細は割愛。
粟島の形状は「スクリュー」と例えられることがあり、宿や港がある地点を中心として、南西・北・東にスクリューの翼が広がる。


まずは南西部へ。
ネットで拾った地図では、ごていねいにお遍路の番号が打たれて案内されている。
案内に従い歩くと、さすが4月末にお大師さんがあったばかりということがあり、そこそ

こ険しい道なのにしっかり整備されている。

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と思いきや、10番を過ぎたあたりから、まさかの未整備!

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さらに15番から先は、道が完全に竹やぶで閉ざされている!
なるほど、お大師さんといっても、88か所すべてを巡れるようにはなっていないのか。

 


海沿いの平地に降り、いったん宿に戻ったころには昼食どき。

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本来なら自炊をするつもりだったが、宿でランチ営業もしていたので、遠慮なくあやかる。
食後は部屋に戻り、30分ほどゆっくり横になる。
午前中ずっと山を歩いて疲れているものの、うっかり寝たらしばらく眠り続けそうなので、そこは気をつかいながら。
それにしても、こうして空調のきいた部屋で横になれるなんて、連泊ってすばらしい!

 


昼からは北側へ。
住宅地を抜けて行くのだが、途中でブイを使ったアート作品が並ぶ。
まわりの雑草も狩られ、まわりを花で彩られていたりと、しっかり手入れされているさまはすばらしい。

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昨夜来た海岸を過ぎさらに時計回りに歩くと、やがて山道に。
手入れはされているも、時々草が生い茂っていて歩きにくい。

 


北側のプロペラを制覇すると、いよいよ東側へ。
しばらく平地を過ぎると、左手に見るからに険しい道が延びる。


うわ、マジか!
この道はまったくの未整備で、胸あたりまである藪を抜け、少し歩くとまた険しい藪、のくり返し。
港の比較的新しい案内地図にも、このあたりは「峠のさすり地蔵」とか案内されているのに、こんなもん普通の観光客が来れるか!

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最後の最後は倒木をほふく前進で抜け、ドロドロになりながらも北の岬へ到着。
ひと息つきたいところだが、この時点で午後3時半、けっこう時間が押しているので休むことができない。

 

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時間が押しているといいながら、しばらく歩いたところにある「ブイブイガーデン」を少し楽しむ。
ここは、先ほどもあったように、ブイのアート作品が並ぶ場所。
特にここは作品の数が多くて圧巻だ。
粟島の名物の1つでもある。

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東のプロペラをまわり切ったところで、本来ならもうひと山進まないといけないところだが、諦めて本日のお遍路は終了。
明日も時間があるので、ここはムリせず明日まわしにしよう。

 


終日、なかば遭難ともいえる山登りを経てヘロヘロになり、午後6時にお宿へ。
ちょっと長くなったけれども、もうちょいつづきます。