キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

御光ヶ獄新四国八十八ヶ所

国道176号線から県道97号線に向かい、ドライブイン「黒豆の館」の近くにある、「弘誓(ぐぜい)寺」へ。
門の横には、ごていねいに八十八箇所の案内看板が立てられている。
四国の八十八箇所めぐりは遠方で困難なので、近場で参拝できるよう設けられた、という旨が記されている。

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また、お寺自体は「宇土の観音さん」として親しまれており、法道仙人により開かれた。
かつて寿永3(1184)年に全焼したものの、再建されたのち、文明5(1473)年に現在の「清瀧山弘誓寺」と名を改めたそうだ。


門から本堂までは歩いて数分の距離があり、かなり立派なお寺である。
いったん門をくぐり、駐車場に車を停めて、本堂へと向かう。

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本堂から右手に、遊歩道が延びている。
が、遊歩道にあるお地蔵さんは、11番からはじまっている。

あらためて見てみると、本堂のまわりに4体あり、さらに本堂と門の間に4体ある。
1番がどこかわからないのだが、おそらく門のすぐ左にあるお地蔵さんだろう。
このあたり、番号が明記されていないので、ちょっとわかりづらい。

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お地蔵さんは、簡易な瓦屋根で囲われており、「本尊」と「大師」が一対になっている。
お地蔵さん同士の距離は、隣り合っていたり、少し離れていたりもするが、だいたい20歩くらいに1つ。

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しっかり手入れされた遊歩道を進み、20番を過ぎたところに、お堂がある。
どうやら廃屋のようだ。
どことなく不気味さを感じ、ちょっと近づくのに躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
とはいえ、お堂のまわりにぐるりとお地蔵さんがあるので、近づきざるをえない。

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40番過ぎで、いったん上り坂が終わる。
少し坂を下ると、やたらお地蔵が密集している地点がある。
また、東屋やベンチもあり、ちょうどよい休憩所となっている。
ただ残念ながら、景観は望めない。

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そこから下り坂が続く。
途中、いくつか道が分岐しているものの、仏像が順序よく並んでいるので、迷わない。


88番を巡った後は、お寺の門近くに出る。
そのまま駐車場に向かってもよいのだが、最後は本堂に戻り、お礼参りをする。

時間は全行程、70分。
はじめの1~10番を見つけるのに少し時間がかかってしまったので、予めしっかり調べていれば、1時間もかからないだろう。