キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

物欲考

以前から言っているとおり、「タブレット端末」と呼ばれる、いわゆるスマートフォンのでっかい版がほしくてたまらない。ウジウジ言うてるうちに、もう2ヶ月は経っただろうか。先週あたりが欲しさのピークであり、その欲求は今も持続している。でも、知っている。あと1ヶ月もしないうちに、この欲求はおさまるということを。げんに、1週間前に比べたら、欲求がずいぶんおさまってきた。買いたいときが、買いどき。どこぞのバラエティ番組での、家電の買いどきがわからないことに対する、答えのような言葉。若干意味合いは違えど、この言葉こそ真であろう。「買う」という行為に対する幸福感をいちばん強く感じるときは、「欲しい」という欲求がいちばん強いときである。古くはファミコンのカセット、最近ではiPhone5が、発売当日に爆発的に売れるのは、その一因ではないだろうか。一方、モノにもよるが、たいがい衝動的に買いたいと思ったものは、時間が経つにつれ興味が薄れる。そしていずれ、「諦め」に変わる。「諦め」がさらに時間が経つと、そもそも買いたいという欲求が完全に消滅する。どっちが得なのだろうか。もちろん、金銭的な側面でいえば、諦めることのほうが安上がりに決まっている。でもそこには、諦めたことによる満足度はない。満足度だけでなく、そのモノ自体のメリットを得ることすら、できなくなるのだ。今まで、ほとんどの場合、諦めることが多かった。冷静に考えたら、得られるべき満足感を得られなかったことで、人生の何パーセントか損をしているようにも思える。こういった価値観も、変えることで自分がどう変わるのか、試してみたいとも思える。・・・と、グダグダ理屈を並べている間にとっとと買えないあたり、今回も諦めモードであることに気がつく。もしや、貧乏性というより、むしろ優柔不断なのかも知れない。