年明け早々に恐縮だが、昨年のお話。
大学の友人GORIと毎年恒例で、年末に1泊旅行をした。
例年は旅立つ直前に日程や行き先を決めるのだが、今回は珍しく早めにGORIから相談があった。
といっても、12月初旬だったので、普通に考えれば遅いほうである。
また、具体的な行き先が定まらぬまま、「何となく広島行こうか」ということだけ決まっており、宿も2日前に予約するというありさま。
【シーサイドモール笠岡】
GORIが岡山に住んでいるため、僕が朝イチから電車を乗り継ぎ、午前9時に岡山駅で合流。
互いにハイテンションで会話をぶつけ合いながら、はじめに向かったのが「シーサイドモール笠岡」。
観光地でも何でもない、昔ながらのショッピングモールである。
だだっ広い敷地の駐車場は、まさかの満車。
ここら界隈で、買い物できる場所ってここだけなのかな?
田舎のショッピングモールならではの終末感ですでにごちそうさまなのだが、目的地はその奥にあるゲームコーナー。
何でもレトロゲームがたくさん揃っていると昔から目をつけており、ここぞとばかりに寄ってみたのだ。
さすが終末のショッピングモール、ゲームコーナーがやたら広い。
コーナーというより、ゲームセンターとくくっていいのではと思えるほど。
いきなり目の前に飛びこんできたのが、子ども用の新幹線の乗り物。
レールが敷かれたもので、こんな場所の割に採算とれないもの、今の時代なかなかお目にかかれない。
車両も300系新幹線を型どったもので、時代を感じる。
さて本命のレトロゲームだが、残念ながらわずか5台しかない。
調べていたWebページでは10台くらいはあったので、残念である。
とはいえ、アナログちっくなゲームはGORIと僕の心をわしづかみにする。
いずれも10円か20円で遊べて、昔のパチンコのレバーで硬化や玉をはじいたり、台を叩いて板を弾いたり。
いずれのゲームも、クリアすると景品口からプラスチックの板が吐き出され、板の数で得られるポイントと引き換えに駄菓子をいただけるシステムだ。
僕だけがひとりよがりに楽しむかも、と思っていたが、GORIも同じように童心に戻って楽しんでいた。
やはり昭和の男には、たまらないものである。
10円や20円のゲームに必死になり、気がつけば2人で1,600円も使っていた。
まさかレトロゲームだけでこんなに長文になるとは。
それだけ楽しかったということが伝われば幸いである。
つづく。