キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

悠久!十津川めぐり ~その3~

朝から運転三昧となり、ようやくお宿に到着したつづき。

 


お宿は「十津川温泉 静響の宿 山水」という、十津川村の中心地より少し離れた場所。
外見も中も昔ながらの旅館ではあるが、しっかり改装がされていてきれいに感じる。
接客はとてもていねいで、笑顔を絶やさない姿はすばらしい。


部屋はこぢんまりとした和室で、窓辺にはあの縁側っぽいスペースもある。
窓の外からは川が拝めるのだが、河川工事のため重機が並ぶ残念な姿でしかない。
まあ、部屋に入ってすぐ風呂に行ったし、日のあるうちに川を眺めることはなかったので個人的に問題はない。

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ということで早速温泉へ。
浴槽は室内に1つ、露天に2つ。
露天は1つが寝湯で、もう1つが屋根つき。
最近の露天風呂では珍しく、柵が目隠しになっておらず、しっかり川と対岸の山が見られる。


とにかく露天が好きなので、体を洗うとすぐさま露天の寝湯へ。
お湯はややぬるめで、長いこと入っていられるのがありがたい。
すっかり体が温もったら外気に浴びると、1分も持たず体が冷える。
これはこれで水風呂入らずで便利である。
何度か繰り返しているうちに、体が芯から暖まるのだろう、5分くらい外気でも平気になる。


あと夕方の露天は、分単位で空の様子が変わるのが好きである。
山に囲まれているので夕日は直接拝めないが、夕日を浴びてオレンジ色になる雲は確認できる。
で、徐々にオレンジ色も減り、空も暗くなり、星が出るまでのゆっくりした変化を楽しむ。
ちょっと考え事をして、はっと我に返ったらもう明るさが変わっているというさまも面白い。


そんなこんなで、がっつり2時間入った。
何だかんだで、温泉がいちばん時間が潰れる。

 


そしてお食事。
ジビエ会席」というコースなのだが、全20品目!
川魚のお造り・鹿肉サラダ・すっぽん鍋・ぼたん陶板焼き・あゆ塩焼き・天ぷら、などなど。
すべての料理のクオリティが高く、ひと口ごとに感激!


いくらでもビールが進みそうだったが、瓶ビール1本でガマンしたのは値段が750円と強気すぎたため。
あと、事前に部屋で缶ビールを1本空けていたのも理由の1つで、これをしておくと食事中の飲酒量を減らせるという自分なりの対策である。

 

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食後は再度温泉で1時間ほどゆっくりし、あとは部屋でゆっくり。
基本的に旅行中はテレビをつけないのだが、あまりにヒマで、ロビーにあった「ミナミの帝王」をひたすら読みふける。
こんな時間の使い方でいいのだろうかと思いつつ、いつもならPCを触っている時間であり、目を休めているという意味ではまあ有意義かなと自分に言い聞かせる。


そんなこんなで、午後11時前に睡魔に襲われて就寝。
長い1日が終わった。

 


つづく。

悠久!十津川めぐり ~その2~

熊野本宮大社」に向かおうとするも、通行止めを食らったつづき。

 


警備員に回り道を案内されるのだが、手渡された地図では道がわかりづらい。
というのも、そもそも山奥なので国道以外の道が少ないのだ。
手元の地図を見ても、道が確認できない。


何となくここかな?と思える道を曲がると、やたらと険しい道を進む。
これで合ってる?と思いながら、不安を象徴するかのように空もくもって雪が舞う。
細い山道は好きなんだが、合っているかもどのくらい続くかもわからない道がえんえん続くので、楽しさを感じる余裕もない。

 

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1時間ぐらい走っただろうか、ようやく国道169号線に合流。
そこからは国道を快走して、ようやく「熊野本宮大社」へ。

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神殿は横並びに5箇所あり、参拝の順番が決められているのだが、看板の説明がとにかく下手すぎてわかりづらい。
僕だけでなく、看板を見ながら首を傾げる人が後を絶たない。
ちなみに神殿に数字があるので、数字を覚えていれば大丈夫である。
何かRPGのミニイベントみたいだ。

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境内はそう広いわけではないが、厳かな雰囲気をたっぷりと感じる。

 


さて、道を引き返すわけだが。
国道を走っていると、迂回路の看板が立っている。
どうやら、往路より1本違った道のようだ。


実際走ってみると、険しいのは険しいのだが、往路よりは走りやすいし、坂も少ない。
とはいえ、途中で何度となく舗装道を離合しなければいけないため、スピードは出せない。

 


すっかり運転疲れを背負ったまま、午後4時半にようやくお宿へ到着。

 

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つづく。

悠久!十津川めぐり ~その1~

何も予定がなく、キマグレに有給をとった金曜日。
この寒い季節はどうしても外出するのが億劫になるのだが、年明けからずっと家に閉じこもっていることもあり、思い切って1泊で旅行をすることにした。


場所は奈良の十津川村
家からほどよく遠く、温泉があることが決め手である。
通り過ぎたことは何度かあるが、一度は泊まってみたかった場所でもある。


なお、行くことは決まったものの、予定はまったくナシ。
地図だけ持参して、向こうで気ままに楽しもうかと。
何なら、がっつり温泉だけを楽しむのもいいかな、と。

 


午前9時前に出発し、ひたすら南下する。
道は単調でナビいらず。
途中コンビニで軽く休憩したくらいで、あとはひたすら走りまくる。


五條を過ぎてからは山道となるのだが、時おり雪が舞う。
風も強く、とんでもない時期に旅に出たものだと、軽く不安になる。
というのも、冬タイヤでもなければ、チェーンも持ってきていない。
宿に行くまでに規制がかかっていたら、どうしたものか。

 

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正午過ぎに「道の駅 十津川郷」に到着。
昼食は売店で弁当でも買って、外の足湯で・・・としたかったが、外が寒すぎる。
ということで、道の駅にある食堂で、十津川産のそば粉を使ったざるそばをいただく。
あまりそば粉の味は感じられないものの、細麺でコシがあり、これはこれでアリだ。

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食後は売店で売っていたプリンが安かったのでいただく。
カスタード感が濃厚で、シュークリームの中身だけを吸っているような感じ。

 

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さて十津川に到着したわけだが、まずは少し先にある「熊野本宮大社」に参拝することに。
国道168号線を南へ進む、はずが。
まさかの通行止め。

 

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つづく。

脳内リセット

先日のブログに書いたとおり、昨日は有給。
で、行ってきましたよ1泊で温泉旅。
前回ブログを書く段階ではまったく興味なかったが、書き終えてからジワジワと行きたくなって。
言霊・・・とはちょっと違うかな?
でも、書きながら気持ちを整理するって大事やなあと思った。


さておき。


やっぱりいいね、遠出は!自然は!温泉は!
あらゆることに解放されて、ボケ~っと空を見ながら温泉に浸かる時間。
1泊2日なんてあっという間の時間ではあるが、ものっすごい開放感を覚えた。
仕事でもプライベートでも、最近はもう自分の部屋でPCに向かってばっかりやったし。
PCを使わない時間ってのも、やっぱり重要やなあ。


ただ、ゆったり旅のつもりが、実は何だかんだで動き回っていたような。
まあそのへんひっくるめて、時間を作ってどんな旅やったか書こうかと思う。


それにしても、温泉でゆっくりしたはずやのに、旅から終わって家に着いたらどっと疲れが出るのは何でなんだろうか。

ピンチ!美容院

年末に受けた悪いほうのサプライズは、未だに引きずっている。
いつも通っている美容院の担当Kくんが、年度末にお店を卒業するというもの。


かつて堂島の美容院に長く通っていたが、散髪のたびに都心へ出向くことがおっくうに感じて、地元で美容院を探すこととなった。
が、しかし!
1軒目のお店では、誰がどう見てもドシロウトが切った髪型となった。
2軒目のお店では、床屋レベルの施術で、床屋以下の髪型となった。


地元にはまともな美容院はないのか?
もはやトラウマレベルの経験をしながらも、とにかく地元ということにはこだわりたく、向かったのが今のお店。
そこで担当してくれたKくんは、いろいろと提案してくれたり、いろんな知識を教えてくれたり。
デキの満足感もだが、定期的にSNSへ髪型やヘアスタイルの情報をアウトプットするなど、とにかくプロ意識の高さを強く感じていた。


だから信頼していたんやけどね。
いなくなるのか~。
そのうちいなくなったらどうしよう、と薄々心配はしていたんだけれど、こんなに早く訪れるとは。


次の勤め先はめちゃくちゃ遠いというわけではないが、僕の通勤経路ではないので、通うとなると手間になる。
今のお店で、他の社員さんがKくんと同等の技術を持ってくれていれば問題はないのだが。
そうでなかった場合、また変な髪形になるリスクを背負いながらも、新たな美容院探しをしなければいけない。
ううむ、そうなれば困ったものだ。

3連休妄想

今週金曜は、久しぶりに有給をとった。
予定はまだない。


「3連休=旅」ってのが今までのパターンであったが、どうも旅をする気分になれない。
というか、そもそも冬は旅に出ない。
やはり寒いからだろうか。


「ひとりでのんびり温泉旅」なんてしたいな、という羨望は昔から持っている。
が、それを実行しないのは、やはり日中何かしら目的がないとヒマだし、夜は夜で部屋でヒマだし。
20年以上続けている偏ったひとり旅のせいか、宿そのものを楽しむことがうまくできないのだ。


といって、年を明けてから基本ひきこもりがちなので、外出はしたい。
泊まりは諦めて、前回から始めた沿線散歩の続きをするというのが無難な選択かもしれない。
が、それだとせっかくの3連休がうまく生かしきれていない気がする。


商店街めぐりも挟みたいところだが、コロナの影響で商店街がフルに稼働していないだろうし、やはり人が多い場所ということで躊躇(ちゅうちょ)してしまう。
賭場めぐりもしかり。
離島も、前回コロナのせいで島民と大ゲンカしたことを、未だに引きずっていて足がすくむ。
そうして考えると、やはり潜在的にコロナを意識してストップがかかっているのかもしれない。


ウジウジ悩んでいるだけでは仕方ないので、温泉旅にチャレンジするなり、全力でコロナ予防をした上で商店街行くなり、とにかく行動することを意識してみたい。
何においても、日常生活から離れるというだけで、十分楽しめるものだしね。

第二次緊急事態宣言の今

未来の自分へ向けて。
未来の自分がこのブログを見て、「こんな時代もあったなぁ~」と感慨深くなるために。
この2回目の緊急事態宣言の現状を、記録として残しておきたいと思う。


まず、政府が発令している要請は、次のとおり。

 

◆不要不急の外出・移動は自粛してください
◆特に、20時以降の不要不急の外出自粛を徹底してください 

 

1行目の文章を、2行目でやんわり否定。
20時までは外出自粛を「徹底」しなくてもよい、というものだ。
これは1回目に比較して、かなりゆるい。
げんに日中、街でも家の周りでも、ピーク時と同等ではないにしても、そこそこ人が普通に往来している。


運動施設や遊技場、映画館も、20時まで営業OK。
もうすでに「不要不急」という言葉の意味が崩落している。


飲食店も同様。
さすがに居酒屋なんかは、午後7時にお酒のオーダーSTOPなので飲み会なんかはない。
が、逆にその時間までのかけこみ需要はあるらしく、確かに会社帰りに居酒屋に人がちらほら。
さらに苦肉の策として「昼飲み」に活路を見出す居酒屋もいるようだが、これに対して政府は叩く叩く。
今回の自粛では、居酒屋だけが徹底的に首をしめられている。

 


そして僕自身の状況。
1回目のときと同様、飲み仲間はおろか、地元の友人とすら会えていない。
1回目のときはオンライン飲みなんかをやっていたが、オンライン飲みは飲みすぎてしまうし参加者全員が集中しないと成り立たないということもあり、少し腰が引けている。


仕事は週に一度だけ出社で、あとはテレワーク。
1回目のときは超激務であまりテレワークを感じられなかったが、今回はテレワークも経験済みなので、いい感じで過ごせている。
とはいえ、やはり人と話せないことがストレスになりつつある。

 


とりあえず今は2/7までと期限があり、あと2週間の辛抱。
ただ死亡者が増えているとか、変異種があるとか報道が出ているので、延期の可能性もある。
政府はオリンピック開催に躍起なので、どうせ情報操作が働いているんだろうけれど・・・と猜疑心が絶えないのも、自粛疲れのあらわれかもしれない。