キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

地元ひとり花見 ~2021春~

昨年に引き続き、今年もひとり花見を決行した。
土曜日は昼過ぎまでテレワークがあったので、終わると同時にダッシュで移動。


向かった先は、毎年同級生と花見をしている地元の名所、妙見坂。
自転車で10分ちょっとだが、家からひたすらなだらかな上り坂が続く。
荷物も何げに重いので、太ももにものすごい負荷がかかる。
到着したときは汗ダクで、すぐさまTシャツ姿になった。


桜は7分咲きといったところだが、とにかく桜の木が多いので見応えは十分。
土手には例年のような混雑はなく、ファミリーが点々とゴザを敷いてランチを楽しんでいる。
お散歩客も絶えず、さすがは名所だなと感じる。

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腰を据えて、早速ランチの仕込み。
ここでアウトドア飯を作るのが、恒例というか楽しみなのだ。


今回仕込んだのは、「濃厚トマト鍋」。
名前は適当である。
鍋キューブの濃厚白湯を、トマトジュースで溶かすという荒業をした。
そこに、もち巾着・厚揚げ・ウインナーとおでんのような具材を入れ、上からカット野菜を乗せて温める。
本当はおでんでもいいかな、と思ったけれども、おでんだと長時間煮込まないといけないので諦めた。

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トマトっ!
味は完全にトマトが勝っていて、普段けっこうパンチのある鍋キューブの味が、完全に隠れてしまっている。
あえて水も加えなかったので、ダシはドロッドロで、なおさらトマトの味が強調される。
いや、もちろんうまいんだが、具材の味がうまく生かせていないというか、すべて同じ味となる。

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鍋は2回に分けて作ったのだが、2回目はちゃんと加水。
さらに、別の目的で買った6Pチーズを具材として入れてみる。
するとどうだ、6Pチーズが跡形もなくなる。
しかしこれが意外にも、トマトの味、特に酸味をうまいこと抑えてくれて、まろやかになる。
なるほど、チーズってこういう効果があるのか。


さらにシメとしてペンネを入れて煮込んだが、これはもう完全にイタリアンでうまい!
ビールが進む進む。
ってことで、当然ながらお花見なのでビールも飲んでいた。


あとは食後のつまみとして、燻製を作った。
燻製といっても、燻製の煙をたてるスモーカーを使った、いわゆる冷燻といわれるもの。
食材をタッパーに入れて煙を閉じ込める、という作業を何度かにわける。
まあ当然うまいわけだが、やはり匂いのつき方が通常の燻製よりは弱い。
チーズだけ、しっかり匂いがついていた。

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ちまちまと燻製をつまみながら、ビールをちまちまと飲む。
時おり、桜を眺める。
本を読むでもなく、音楽を聴くわけでもない時間が、充実感に満たされるのが不思議である。


気がつけば、ビールは500ml×4、350ml×1も空けていた。
で、気がつけば眠っていた。


目覚めると午後5時。
腰を据えている人はおらず、僕ひとり。
散歩客は依然途絶えないので、さすがにちょっと恥ずかしい。
少し冷え込みを感じたので、ほうじ茶をわかして少し落ち着いてから退散。


そんな感じで、相変わらずひとりで充実した時間を過ごせた。
来週も、今のところ土曜日は天気が持ちそうだ。
特に予定も入らないだろうし、もう一度トライしてみようかな?