キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ゲリラ放出

風呂上がりに珍しく着信履歴のあったのが、先週火曜日。
相手は大学の友人GORI。
基本は年に一度、年末に会うのだが、なぜこんな時期に?
そんな不安な気持ちにたたみかけるように、「金貸して」とか「仕事辞める」とか、ウソかホンマか判断に苦しむ理由が次々に投げかけられる。
何だかんだと話をして、急遽翌日食事をすることとなった。

 


で、水曜日。
仕事終わりに向かったのは、放出(はなてん)駅。
バリバリの市街ではなく、少し郊外で会おうと選んだ場所である。

 


合流するや、早速GORIが予約してくれたお店へ向かう。
お店は「みゆき通り」という狭くてレトロな商店街の一角にある。
かつて一度歩いたことがあるが、本当に昭和感がえげつなく、それでいてきれいな飲食店なんかも点在していてしっかり商店街として生きているのが不思議。
ほぼまっすぐお店へ向かってしまったが、GORIとならもう少し商店街を散策してよかったかもしれない。


店名は「山口製作所」という、およそ飲食店とは思えない名前。
古民家を改装したような店内はきれいで、テーブルにはまさかの注文用タッチパッド
失礼な言い方かもだが、こんな場所でこんなIT普及してんの?と驚く。


メニューは日替わりの季節料理であったり、ちょっと高級なお肉、パスタ料理など、なかなか幅広い。
それでいて、どれもうまい!
土手焼きなんかは上品に味付けされていて、ひさびさにアタリを引いた。
このクオリティーのお店がこんな商店街に、というギャップを感じずにはいられない。

 


GORIとの会話は、まぁ面白い!
何だろうか、このGORIの面白さは。
昔からお笑い好きで数々のお笑いパターンを見てきたが、いずれにもハマらない独特なリズムがある。


あと話題も、いつも車内という狭い空間だからこそ交わせる際どい内容を、場所を構わず大声で投げあっていた。
店員さんなんかは、さぞ不快な思いをしたことだろう。


気になったのは、GORIがいつになくしんどそうに見えたこと。
仕事の話なんかを聞いていたら、まぁ時代錯誤のブラックさが続いているようで。
仕事でいえば僕も腐ることが多いし、発作的に辞めたくなることもあるが、まだまだ自分の環境なんて甘いものだなとすら感じられる。


飲んでいる途中でも、会社携帯に連絡が入って落ち込む姿も痛々しかった。
が、その後しっかり切り替えて、すぐバカ話に戻れるところはすごいと思う。
僕だったらいっぺん落ち込んだら、けっこう長いこと引きずってしまうし。

 


こういう会合、たまにはいいものだな。
3か月後の年末の恒例グダグダ旅が、今から楽しみである。