キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

実感

最近どうも、「実感」にうとい気がする。

次の日から数日間旅行だ、となっても、それこそ寝るギリギリにならないと、準備ができない。
今までもギリギリであったが、せめて夕食とって風呂入ったあたりから、動きはじめた。
はよ用意せなアカン、というプレッシャーもあった。

高さを、恐怖と感じにくくなった。
昔っからの高所恐怖症で、ジャングルジムで上までのぼった記憶がないくらい、高所はニガテであった。

窮地に、鈍感になった。
といえばオーバーであるが、先日ちょっとしたゴタゴタがあり、知らん人に工業用カッターナイフを突きつけられたことがある。
が、刃物そのものはまったく怖く感じなかった。
むしろ、一歩あゆみよったほどである。


ひとことに「年をとった」といえば、かんたんである。
が、危機感が鈍感になったことは、おおげさにいえば、生命を守る本能がうすれているようにもとれて、少し怖い。
もしくは、少しくらいのピンチは生命にかかわらないという経験則による、自信のあらわれと解釈すれば、安心である。

逆に、楽しみや喜びのたぐいに関する感覚は、特に問題なく機能している。
これが薄れてしまったほうが、いよいよピンチなのかも知れない。

ということで、楽しみや喜びは、安心して与え続けてくださいませ。