キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

鳥人7:3

いつになく早足で出勤したのは、電車の遅延も1つの原因である。
こんな日に限って!
なんとか会社に間に合い、息をつく間もなく、早足で出勤した本当の原因に挑んだ。


朝礼での、スピーチの当番であった。
もちろん、全社員の前で。
全社員といっても、全国あちこちの支店とはビデオでつながっており、人数でいえば両手・両足どころでは到底済まない規模である。

意外と思われるかも知れないが、人前で話をすることは、あまり抵抗がない。
ただの出たがりで身の程知らずな大学時代の、サークルやゼミでの経験もある。
社会人1年目の、毎週のようにスピーチをさせられ駄目出しされた、営業時代の経験もある。

しかも今日のスピーチは、駄目出しもなければ、カンペ持ち込みOKという、実にゆるいものである。
目の前の人数がどうであれ、緊張なんてするもんか!


って思ってたんやけどね~。
第一声の自分の名前で、思いっきり噛んでもうた。
30そこらの人間が、おおぜいの人の前で朝から「おおららららららららららららら」とマイク使って叫んでいたのである。

そういえばここ数年、おおぜいの人前で話す機会が、あんまりなかった。
ブランクというものは、恐ろしいものである。
前日も、平穏を装いながらもまったく落ち着きがなかったし。
いつの間に、ここまで臆病者になってしまったのだろう。

しかし一方で、冒頭以外はほとんど噛まなかった。
話すスピードが速くなっていることに気がついたり、ここはいったん間をおこうとか、ここでカメラ目線になろうとか、自分を冷静に観察することができた。
経験というものは、恐ろしいものである。


午前9時の段階で、1日のほとんどのエネルギーを使ってしまった。
こんなときに限って、朝からバタバタ、昼からジタジタで、仕事が終わったとたん、机にひれ伏した。
久しぶりに、自分に「お疲れさま!」と思った。

このただならぬ疲労感の一部は、先日の飲み会によるもの、という事実を認めたりはしません。