キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

淡路島廃墟ツアー[廃墟編]

さてさて、誰もが興味ない廃墟編。
廃墟愛好家の暗黙ルールとして、詳細な物件名・場所は伏せますので、ご了承ください。


【記念館広場跡】

戦没者の慰霊のために建てられた、記念館の跡。
なんでも心霊スポットとしてがっつり有名らしく、なかなか恐ろしい。
あと、戦争ごとなので、右やら左やら翼を持つ人らが潜んでいそうで、これまた恐ろしい。

施設自体は高台にあり、広大な敷地内に何棟か建物があり、まわりは広場となっている。

1つ目の棟はレンガ造りで、中はほとんどがらんどうであるが、戦争にまつわる石碑などがいくつか残っている。
内容が戦争に向かう直前に書いた青年の手記などで、読むごとにいろいろ考えさせられる。

いかんせん施設がまだきれいなので、とても霊がどうこう思わない。
しかしながら、同行者の2人から置いてきぼりにされると、さすがに恐くなる。

施設のメインである慰霊塔は、鋭く天に向かって、甲高くそびえ建っている。
その存在感は圧巻で、これを廃墟と呼ぶには惜しい気がする。

さらに別の棟へ。
展望台のような場所があり、町・田園・海を見下ろせる景色は最高!
廃墟にするには、もったいなくて仕方がない。
とはいえ、これが有料の観光地であれば、決して足を踏み入れることはないだろう。
廃墟というだけで、やはり景色が何十倍とすばらしく見えるのは、不思議なものである。


【廃ホテル】

高所にある、ホテル跡。
入り口に踏み込んで、いきなりビックリ!

崩壊途上といわんばかりに、天井が床へ迫っている。
床には、雑多に放り出された、布団の数々。
拍手をしたくなるような、「廃墟の風景」である。

上の階へ行くと、和室の部屋が何棟もある。
なかなか部屋は広く、広いベランダもあり、間取りとしては1泊1万円前後はとれるんじゃないか、と思わずリアルな勘定をしてしまう。
もちろん、がらんどうで何もない現状では、タダでも泊まりたくはない。

屋上へ上ると、一面に広がる海!
これだけの絶景があって、部屋の間取りの広さがあっても、こうして廃れてしまうのだ。
経営って難しいんやな、と現実の厳しさを実感しながら、ただただ海を眺めた。


【要塞跡】

廃墟と言う意味では、うんと古いものとなる。
レンガ造りの要塞が、ほうぼうに展示されている。

ここへは、いちど1人で来たことがある。
以前はほぼ放置されていたが、今はきれいな遊歩道が敷かれている。
こうされると残念であるが、逆に前回行けなかった場所へも踏み込めた。

やはり古いということがあり、がっつりと残っているのではなく、要所要所で残骸を見てまわるという感じ。
すでに「公園」と名前もついており、後付けの展望台も用意されている。
廃墟どうこうというより、まわりに人里がないので、穴場的な楽しみができる。


・・・以上。
あと2軒まわったが、門前払い。

まぁでも、想像以上に廃墟の質がよく、大満足である。
とりこぼし物件もあるので、早くも再訪が楽しみである。