何年も聴いていなかった歌が、ふと頭をよぎることがある。
なんでこのタイミング?ってときに。
そういう歌に限って、頭の中で何日も、粘り強くくり返される。
という経験は、誰しも持っているのではないだろうか。
今まさしく、僕の頭では、ひとつの歌が流れている。
おととい仕事中に流れたきり、頭の中で鳴りっぱなしである。
それは、「笑おうよ」という歌。
誰もが、知らない歌だと思う。
だって、この歌を聴いたことある人って、40人くらいだもの。
もったいぶった言い方で申し訳ない。
お恥ずかしながら、僕が作詞をした歌なのである。
というとカッコいいのだが、小4のころに作ったものである。
クラスで「作詞コンクール」なるものがあり、そこに応募したものが、たまたま音楽の先生の目にとまったのだ。
で、曲をつけられ、みんなで合唱する、ということになったのだ。
もうね、はずかしい!
すました顔で歌っていたけれど、音楽の授業があるたびに、逃げ出したくなっていたものだ。
歌詞といっても、韻を踏むとはちょっと違うが、語尾に「笑おうよ」とつけた言葉を4つ並べたという、いたってシンプルなもの。
とりあえずそれっぽいものを、やっつけで作ったものだけに、それを大々的に取り上げられたのでは、たまったものではない。
ここに歌詞を書いてやろうとも思ったけれど、具体的に当時のこと思い出せば思い出すほど、はずかしくなったのでやめ。
まぁ、クラスで引っ込み思案だった僕に対する、先生方の配慮だったろうし、あまり悪くはいえないけれど。
歌がどうこうより、なぜこのタイミングでこの記憶?というよみがえり方が、不思議でならない。