キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

北千里のパラダイス『栄ちゃん』

昼から日本酒を飲み歩いた土曜日の、夕方。
移動の電車でがっつり仮眠をとりつつ、北千里へと向かう。

なんでも、アウトドア仲間のあつし君から「面白い飲み屋がある」とのこと。
あつし君グループ5人と合流し、一路向かった先は、炉ばた焼き『栄ちゃん』。


この店のすごいところは、メニューがないこと!
ドリンクは飲み放題で、各自が注ぎに行く。
料理は座っていたら、勝手に出てくる。

座ってはじめに、大皿にオードブルが盛られてくる。
・シューマイ
・キムチ
・ハム
・ベーコン
というだけでも不統一なのに、さらに
・シュークリーム
・いちご
・みたらしだんご
・和菓子
という組み合わせ。
きっとこんなオードブル、世界でここしかない・・・

と思いきや、次はテーブルに七輪が置かれ、魚(はまちかな?)がどかっと一匹置かれる。
内臓を取り除いたのみの姿が、なんとも無造作でステキである。
魚が空いたころには、あじ・太刀魚・鯛・ほっけ・ししゃもが、これまた網いっぱいに盛られる。


スキあらば店長がやって来て、アイスくれたり、口にポッキー刺されたり。
店にある越乃寒梅を眺めると、サービスで入れてくれたり。

食事が落ち着いたころ、店長が「お兄ちゃん行くで」と呼びかけてくる。
何かと思い、言われるがまま構えると、剛速球で厨房から、おにぎりが投げられる!

もう、趣味でやってるとしか思えない。
店長当人も、まったく同じ言を口にしていた。


お会計時には、どんぶりを出されて「女性3,000円、男性4,000円」と、ざっくりとした値段を請求される。
この料理のボリュームで、飲み放題で、この楽しさで、安すぎる!
しかも全員分のお金を渡したところで、「お釣りなんぼ返したらいい?」と逆に聞かれるありさま。
どんぶり勘定にも、ほどがあるやろ!


お店のインパクトが強すぎたけど。
個人的には、自分にとって違うグループの友達同士を会わすという行為が、やけに新鮮であった。
いわば、「チームあつし君」と「チーム肥後橋飲み」のコラボレーションである。

ぎくしゃくしたらイヤやなぁ~、と思いきや、いつしか一丸となり盛り上がっていた。
ほんまみんな大人やわ。
いい人らに恵まれているなと、毎度毎度毎度毎度思うのである。


その後、けっきょく午前2時まで飲んでいたことなど、書く必要もないだろう。