キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ヤマトダマシイ

この時期になると、朝の通勤ラッシュ時にもかかわらず、多くの小学生の群れを見かける。
ただでさえご機嫌のよろしくない時間帯に、この群れを見るだけで、なんか疲れてしまう。

先日の朝、駅構内を歩いていると、50mほど先に小学生の群れを発見。
小3くらいだろうか、列は意外に長く、とぎれそうにない。

さて、どうしたものか。
相手が大人なら、近づくと自然に列の合間にすき間を作ってくれる。
が、ただでさえ「遠足」というスペシャルイベントに、朝からハイテンションに友達としゃべっている奴らが、そんなこともできまい。
こちらも、休日の元気なときなら「ちょっとごめんね~」とひとこと言えようものだが、今はちょっと・・・


いろいろ考えているうちに、どんどん群れに近づく。
と、僕の左側を、1人の外国人が後ろから通り過ぎ、群れの手前にさしかかった。

「ゴメンナサイ」
群れに対し、軽く左手をあげる。
群れにすき間ができると、上半身を45度倒し、
「アリガトウ」
と言い、笑顔で群れを通り過ぎた。


日本人としての大事なものを、放棄しようとしていた自分が恥ずかしかった。