キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

小春日和は“廃きんぐ”

あたたかい日が増えはじめ、そろそろ冬の終焉を感じつつある今日このごろ。
まさに日曜日は、絶好の小春日和。
虫もいない、凍結もない、絶好の廃墟日和である♪

というわけで、今年一発目の廃墟散策。
「待ってました!」という2~3人の声と、「またか・・・」という多数の声が聞こえてきます。
今回は、和歌山県の2箇所を散策。


【I鉱山】
かつて訪問し、「規模が小さい」という記憶の残る、廃鉱山。
正面突破を試みるも、相変わらず入り口までの茂みが険しい。
特に、バラっぽいトゲのある枝が、服にひっついては話してくれない。
自然へと帰化する鉱山が、訪問者を遮断している、とでも言いたいのだろうか。

ようやく入り口へ。
美しい!
規模こそ大きくないながらも、しっかりと骨格は残っているし、全体的の褐色がほどよい味を出している。

険しい茂みの次に待つのは、足場の不安定な上り坂。
高所恐怖症な僕は足がすくみ、他の2名と大きく遅れをとりながら、必死によじのぼる。

のぼり切って右手に進むと、田園・紀ノ川・I山の山肌を一望できる、最高のビュースポット。
さんざん苦労してやって来たことが、この景色を見るとすべてチャラになる。
コートを脱ぎ、しばしの休憩。

最後は、さらに施設跡をよじのぼり、裏口である果樹園へ抜ける。
果樹園のちょっとした広場で、さらに休憩。
なんだかんだで坂がきつい上、陽射しが暑い!


【I廃村】
かつて4~5軒の住宅が残っていた、山奥の廃村。
以前はジムニーで行ったので比較的快適だったが、今回はでかい車で乗り込んだので、到着まで難儀した。

ようやく到着。
村に続く道の横にある、廃車とそれを覆う廃ガレージは健在。
廃車マニアおよびレトロ車マニアには、たまらんだろう。

さて、村に到着。
しかし、村に入ってすぐにあった半壊の家は、跡形もなく消えていた。
その後散策するも、けっきょく残っているの家屋は2軒のみ。

日本家屋がそんな簡単に、姿を消すわけがない。
とすれば誰かが解体し、ガラクタを回収したに違いない。
こんな、人が絶対通らない場所やのに、なぜそうする必要があったのだろう?

それにしても、いつも廃村に来ると感じることであるが。
村に必ずといっていいほどある「お宮」は、きれいに手入れされている。
土地というものは、そうそう簡単には縁を切ることができないものなんだな。


ノスタルジックに日記を書きながらも、いちばん気がかりなのは、全身を走る筋肉痛である。
ほんま体を、冬眠から目覚めさせなければっ!