自然界において、人間の「文化」や「文明」など、無力のもの。
喰うか喰われるか、ただそれだけである。
・・・などと、昨日の日記と同じような冒頭で書き出してみた。
相変わらず、昼食は公園で弁当。
「おかず」と「ごはん」が別々になっているため、ごはんを左手に持ち、おかずはベンチの横に置かなければならない。
そこにやって来たのが、黒猫。
「くれ」と言わんばかりの瞳を無視していると、グイグイと僕との間合いを詰めてくる。
気がつけば、足を伸ばせば届くくらいの距離。
どう考えても、ベンチ横に置いたおかずを狙っている。
目を離そうものなら、一瞬でおかずをもって行かれる。
まぁ1品持って行かれるのならいいが、このシチュエーションなら、おかずが全部ひっくり返ってしまう。
「何すんじゃボケ!」と文句を言いたくても、人のものを奪ってはいけないなんて常識は、「文化」という人間界だけに通ずるもの。
目でけん制し、飛びかかるスキを与えない。
ようやく、黒猫があきらめる。
ほっとひと息つき、ハンバーグを取ろうとすると・・・
ハンバーグのソースで、アリが溺れている!
ここにも、敵がいたか。
いっぺん、公園でごはんを何粒か、足元に落としたことがある。
ものの5分で、ごはんのまわりにアリの集団が形成。
それを思い出すと、ハンバーグがアリまみれになっていることを考え、ぞっとする。
弁当を完食。
やられた!
知らない間に、敵は僕の体をむしばんでいた。
蚊。
公園の蚊は賢く、ふくらはぎの裏を狙ってくる。
ベンチに座ればよくわかるのだが、ふくらはぎの裏というのは、これほどまでにない死角なのだ。
こんな小動物に、血液を奪われるとは・・・
白昼のビジネス街で、サバイバルごっこして喜んでます。