キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

tt林道1泊ツーリング【後編】

一度人間の手に飼われた動物は、野生では生きてゆけない。
人間とて動物、自ら作った「文化」に飼われてしまったがゆえに、野生では生きてゆけない。
自然界において、丸腰では戦えないのである。


午前7時、暑さで目覚め、思わずテントから出る。
はじめて目をあわせたのは、ツーリング仲間の誰とでもない。

猿。
野生の猿が数匹、テントのまわりをウロついている。
あわてて外に放り出しっぱなしの食料を見ると、意外にも無事。

早起きしたボスいわく、もっと早い時間には、10匹以上もの猿がいたそうだ。
猿より力が強く、バイクという武器を持っているはずなのに、ただならぬ恐怖感を覚える。
けっきょく猿は早々に退散してくれたのでよかったが、攻撃的な猿の集団なら、何をされたかわかったものではない。


朝食をとり、ツーリング再開。
さらに西へと遠征する計画もあったようだが、荷物などの都合などを考慮し、岐路へ向くことに。
とはいえ、当然林道をアタック。

昨日に比べたら、オンロードを走るほうが多い。
オンロードでは、ボスと僕とでエクストリームな技を演出。
エクストリームとは何ぞや、とは、諸事情により明示はできません。
特に「フェニックス乗り」に関しては、道端にいる子供だけならず、通り過ぎるツーリンググループにも評判を得る。

途中、僕のCRMのスタンドにボスが違和感を見つけ、危険回避とスタンドを外す。
正しい選択ではあるが、休憩のたびに、1人たけバイクを立てかける場所へ移動するので、孤立する。
まさに、スタンドプレー。
ごめん。


昼過ぎはバテるも、何とか走りとおして、午後4時に解散。
おなかいっぱい、林道を堪能した。
ツーリング直前に、交通事故で胸骨にヒビを入れながらも、幹事をきっちりつとめたtt五九さんには、敬意をはらいたい。

無事で何より。
荷物の積載、という今後の課題も、チームミーティングをおこなういい機会となりそうだ。
本当に参加者のみなさま、お疲れ様でした♪