キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

まいここはんBBQ&花火 2017

休日に会社の人と交流するという習慣が昔からなく、ひどく抵抗がある。
しかし年に一度だけ、例外がある。
それが先日土曜日、近江舞子でのBBQだ。

毎年恒例のもので、いろんな部署・いろんな支社から社員が集う。
会社公認ではなく、有志により行われる会。
ほぼ毎年参加し、今回で5回目となる。


いつもなら午前9時ごろ現地に行くのだが、今回は特に場所取りも命じられていなかったので、午前11時。
到着するや、ちょうど買い出し班もやって来て、すぐさま準備開始。
今回はいつも以上に荷物が多い。
というのも、いつものほぼ倍、80人もの参加者がいるのだ。

荷物の搬入から、BBQコンロの設営、クーラーBOXへのビールの詰め込み。
今まではひとりで動いていたが、今回は若い人らに指示を送りながら動く。
えらそぶっているわけではない、段取りを知り尽くしているため、少しでも効率よく始めるためである。


仕込みがひと段落したところで乾杯。
少ししていると、後続の参加者も続々と集まってくる。

確かに多い。
実際に80人いるかは数えないとわからないが、少なくとも今までとは明らかに人数が増えている。

ただネックなのが、話す相手が少ないことだ。
人数は増えたものの、どちらかといえば部署ごとに10人前後が参加しているような形である。
その点、僕なんかは他に同じ部署の人がいない。
今までだと、僕みたいに孤立している人らが集まっていたりもしたので、何かしら話しかけやすかったし、自然と会話が生まれた。
また、知っている人が今まで以上に少ないというのも一因だ。

それでも、孤立している僕に気づいてか、輪に入れてくれる人もいたり。
ずっと退屈していたわけではない。


前回は飲みすぎて思いっきり記憶が飛び、気がつけば日暮れであった。
その反省を踏まえ、今回は途中で水を飲んだり、日本酒等を極力控えた。

酒と食事がひと段落したところで、せっかく持ってきた潜水グッズを引っ張り出してきて、琵琶湖でシュノーケリング
決してシュノーケリングするほど魅力的ではないが、泳いでいることだけでも満足だ。
お酒を飲んでいるのであまり深いところへは行かないよう注意しながら、素潜りの練習なんかもしながら、そこそこ楽しめた。


そうこうしているうちに日も暮れ、片付けはじめる。
そしてイベントのシメとなる、花火大会だ。

だが、1発めがあがったとたん、雨が降り出す。
水着なのでへっちゃらと思っていたが、雨粒はどんどん大きくなり、ついにはガマンできずに家屋へ退避。
結局雨は止むことがなく、花火が終わればそのままお開きとなった。


来年はどんだけ人数増えるのだろうか?
来年はもっと知ってる人が増えればいいな。
早くも、来年のこの時期が楽しみである。

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神島八十八ヶ所霊場 ~その4~

すっかり白石島を堪能し、笠岡へと戻る。
ちょうど昼食どきだし、シメに笠岡ラーメンをいただきたい。
ということで向かったのは「いではら」。

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他の笠岡ラーメンより、スープの色がやや薄め。
スープも甘味と酸味が効いており、弾力の強い麺に見事マッチする。
これは今まで食べた中で、いちばんうまい!
(個人的感想です)

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さらに、駅前の商店街を寄り道。
というのも、「百縁笑店街」というイベントをしているのだ。
シャッターが目立ち、人通りもそんなにない商店街で、出店もちらほら離れてある程度。
もしかすると、午前中は栄えていたのかも知れないが。

この商店街のコンセプトは、各お店に1つ以上「100円」の商品を置くというもの。
お店はテキ屋のような臨時店舗ではなく、商店街にある実店舗が、お店の前に臨時店舗を構えるような形だ。

とりあえず暑いので、飲食やさんで生ビールを購入。
すると僕のお遍路さんスタイルを見て「神島まわってきたの?」と声をかけられ、おつまみを2品サービスしていただいた。
やはり神島遍路は、住民にはしっかり根付いたもののようだ。

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続いて中古CDを見ていると、熱くお遍路を語るおじさんにからまれる。
はじめは神島遍路のことをいろいろ教えていただいてよかったのだが、途中から四国遍路の話に。
四国遍路は今のところ興味ないのに・・・
しまいに僕の格好を見て「金剛杖持たなアカンで」とダメ出しを喰らう。
何より、ひたすら一方通行な話はちょっとしんどい。

さらに奥へ行くと、屋根のついた通りとなる。
かなり荒廃した屋根と、すでに閉店している昔ながらのお店の数々が、実にレトロで味がある。
ここでは、仏具店の女性の方が声をかけてくださる。
この方もミニ遍路にはたまに行くようで、特に笠岡諸島の島遍路をいくつかまわったことがあるとか。
同じお遍路の話でも、先ほどのおじさんとは異なり、僕の興味のベクトルがぴったりなので、聞いていた楽しい。

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この笠岡は、かつて大きなお寺の参道で古い家がたくさんあったが、今は区画整備されてしまい、その面影がなくなったそうな。
さらに商店街も、昔はもっと栄えていたとか。
一応、当時の文化として、月に1度は商店街のイベントは残しているという。
お遍路以外にも、興味深い話をたくさん話していただいた。


そんなこんなで、旅はすべて完了。
笠岡諸島でまだ周っていない離島もあるし、笠岡市内にも神島以外のお遍路がある。
今度また再訪することが楽しみである。

神島八十八ヶ所霊場 ~その3~

3日目は、ホテルで少しゆっくりしてから、渡船乗り場へ。
向かった先は「白石島」。
この「神島遍路」をすべて周った後、この白石島の「開龍寺」へお礼参りするまでが巡礼の作法だからだ。

まず驚いたのは渡船の乗客の多さで、座席はもちろん甲板も人があふれかえっている。
こんな言い方すると申し訳ないが、決してこの白石島は有名な場所ではないはず。
まぁ客層は登山する高齢者団体と、ビーチ道具を持つ家族連れや若者グループがほとんどなので、地元のレジャースポットとしては有名なのだろう。


島に到着するや、驚いたのが島の案内のなさ。
離島にありがちな「ようこそ○○島へ」といったアーチもなければ、島の案内図もない。
渡船の待機場はあるが、そこに島の案内などもない。
島自体は決して観光地化したくないのに、次々と観光地がやって来やがる、といった雰囲気を勝手に感じる。

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ネットから印刷した手元の地図をもとに、お寺の方向へ。
すると律儀に、「大師道」と書かれた石の案内がいくつもある。
観光者はノーサンキューでも、お遍路さんはウェルカム、といったところか。

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案内に導かれるまま、時代が止まったかのような古い雰囲気のある住宅地を抜け、迷うことなく「開龍寺」へ到着。
思わず目を疑った。
あまりにもお寺が立派で、敷地も広い。
しかもちゃんとお坊さんが住み込んでいて、手入れもしっかりしているのだろう、境内はきれいである。
さらに仏舎利塔という、タイ式の大きな建造物もある。
こんな魅力的なところに、なぜ観光者はまったく寄ってこないのだろうか。

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本堂を参り、その後大師堂を参ったところで、見事満願。
ガッツポーズを出すような喜びではなく、どっと肩の荷が降りるような満足感が体中を走る。

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そこからは島を散策。
というのは、白石島にも島内に88箇所があるのだ。
さすがに1日では周り切れないだろうが、いつか周るだろうから、少しでも探しておきたい。

しかし、これがなかなか見つからない。
もともとちゃんとした資料がなく、何とか見つけた粗い画像をもとに探すも、3つほどあるだろうという場所に何も見つからない。
ローラーで界隈を何度も歩くが、やはり見つからない。
結局、他の場所で2つ見つけたくらいにとどまった。


さて、お遍路自体は終わったけれども、もうちょっとだけつづく。

神島八十八ヶ所霊場 ~その2~

2日目は、目覚めてからしばらく頭痛に襲われる。
酒を飲みすぎたせいかも知れないが、もしかすると昨日の猛暑で軽い熱中症かも知れない。

朝食をいただいた後、すぐさま準備をしてタクシーを呼ぶ。
本来ならバスで移動したいところだが、バスは9時半ごろまで来ない。
タクシーは金銭的に抵抗あったが、2時間もホテルでムダに過ごすくらいなら、泣く泣く浪費したほうがよい、との判断だ。


やはり朝から暑いが、まだ真っ昼間よりマシなので、時間の早いうちから周る。
相変わらず山だらけで、たまに海に降りたら、満潮時には渡れないだろう険しい海岸を歩き。

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朝のスタートダッシュと、昼も休憩少なめに動いたため、今日中には何とか周りきれそうだ。
ちなみに18時までにすべて周れたら、ちょうどバスの時間に間に合う。
しかし終わってみたら、わずか20分オーバー。
残念ではあるが、この20分を縮めるためにあせっていたら、楽しみも半減しただろう。
ホテルへ帰るのも、やはりタクシーとなった。


相変わらず疲労感がえげつなく、風呂上がりでもなかなか動けない。
重い腰をあげ、夕食は片道15分のスーパーに買い出し。
居酒屋が1軒だけということもだが、タクシーを1日2回使ったため節約をしたい、という気持ちによるものだ。


う~む、やはりお遍路の部分を省略してしまうと、何とも味気ない日記となってしまうな。
3日目はいろいろ動いたので、ちょっとは厚いものになるかな?

つづく。

神島八十八ヶ所霊場 ~その1~

3連休の旅、忘れないうちにまとめていきます。
といっても、お遍路部分はよそで書くのでなるべく割愛し、それ以外の部分をメインに。
一気に長々と書くのも疲れるので、ちょっと小出しに。


初日は午前8時に出発し、2時間半かけて笠岡駅へ。
移動中眠たかったのだが、お遍路の参拝時に収める「納札」に住所・名前・願望などを計88枚書く必要があったため、ひたすら文字を書いていた。

駅につくや、観光案内をしているおじさんに声をかけられる。
僕の格好を見るや「神島のお遍路やね?」と言うあたり、この地域ではミニ遍路文化がまだ生きていることがうかがえる。
ちなみに、8月から秋にかけ、神島への無料送迎バスがあるらしい。
本数も、通常なら1日4本しかないが、倍以上も運行するそうな。
しまった、来る時期を間違えたようだ。


バスの到着まで1時間あるので、早めに昼食をとることに。
向かった先は「山ちゃん」。
笠岡名物「笠岡ラーメン」のお店で、ここは朝5時から営業しているというお店である。

鶏ガラのダシに醤油のかえしが混ざったスープは、さらっとしながら味は濃厚。
固めの細麺・鶏チャーシュー・メンマはいずれも噛みごたえがある。
大盛を注文したが、他のラーメンの大盛より量は多く感じ、満足感がすごい。
比較して恐縮だが、前回行った「坂本」と味がよく似ている。

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再び駅へ戻り、30分かけて神島へ。
いよいよお遍路開始である。
詳細は割愛するとして・・・

暑い!
覚悟はしていたが、それを上回る暑さ。
30分ほど歩いたところで、まさかの休憩。
もうお遍路やめて帰ったろか、と思うほど。

それからは少しずつマシになったものの、今度はひたすら山道を歩く。
海岸沿いに歩くものだと思っていたのに、海なんて見ることもままならない。
ようやく海岸沿いに着いたころは、すでにバスの時間間近で、バス停まで30分歩く。

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という感じでヘロヘロのままホテルへ戻り、ユニットバスにお湯をため入ってからは、しばらく動けず。
日ごろの運動不足が、これでもかというほど祟ってしまっている。


夕食は近くの居酒屋へ。
といっても、駅から離れていることもあり、近くに居酒屋が全然ない。
唯一、最近できたというお店へ入る。

カウンター6席とテーブル3席、ややこぢんまりとしたお店は若い店員さん2人でまわしている。
値段はまあ可も不可もなくといったところだが、メニューがちょっと少なめ。
地産や旬の食材を期待するも、特に見当たらず。
極めつきは、中ジョッキが通常よりも容量が少なめ。

いずれもお店側が悪いというわけではないのだが、どうも長居する気にはなれない。
料理を少なめに注文し、ビールもスローペースで飲んでしばらくしていると、お店の人が話しかけてくれた。
神島遍路のことを話すと、知ってはいるが周った経験は小学校のときに数か所程度だという。
しばらく話を続けたものの、お店が少し忙しくなりかけてきたので、退散することに。


ちょっと飲み足りないが、近くに他のお店がない。
ということで近くのスーパー、といっても片道15分もの道を往復し、アテとビールを購入。
夜も外が蒸し暑く、ホテルに戻ったころには汗ダクになっていた。


小出しと言いつつ、結局長くなったな。
つづく。

極上のミニ遍路

無事戻りました。
まる3日かかりましたが、無事すべて巡り満願です。

ひたすら山!
元・離島だというので海沿いを歩くのかと思いきや、なかなか海のそばを歩けず。
登ったり下ったり、たまに人里に降りたかと思えばまた山の中に入ったり。

そこに追い打ちをかけるのが、猛暑!
「もうやめよっかな」と何度も心折れるし、意識が本気でもうろうとするし、持参した3リットルの水分が枯れても山道に自動販売機なんてなく困るし。
まさしく、お遍路が修行であることをまざまざと実感できた。

筋肉が悲鳴を上げ、汗がダラダラ流れる。
ツラかったことばかりだが、終わってしまえばいい思い出しかないのが、いつもながら不思議。
また、来月ある夏旅に向けて、体のコンディションを整えるにはもってこいである。

書きたいことは山ほどあるけれど、書ける元気がないのでまたおいおい。

陸続きの離島へ

しばらく旅に出ます。
さがさないでください。

半年ぶりに、岡山・笠岡へ行ってきます。
厳密には8か月前、笠岡から船で、北木島・真鍋島を島遍路したぶり。

今回もお遍路が目的で、向かう先は「神島(こうのしま)」。
といっても、離島ではない。
かつて離島だったが、埋め立てしまくり、陸続きとなった場所である。

まずは神島で歩き遍路。
全長26キロとのことで、1日で周り終わる可能性がある。
が、1箇所ずつ丁寧に詣るつもりだし、猛暑で足が止まることも考えられるので、2日ないし3日かかるかも知れない。

なお、神島を満願した後はノープランである。
白石島というところを巡るか、北木島のまだ巡れていないところを行くかと、ざっくりとだけは決めているが。
まぁ、宿だけはおさえているので、あとは気分で決めればいいか。

というわけで、楽しんできます!