離島めぐりの続き。
3日目の朝から。
【離島:坂手島】
朝一番に出かけ、鳥羽の離島のなかでもいちばん狭い、坂手島へ。
おそらく鳥羽の離島で唯一、めぼしい観光スポットも散策路もない場所である。
とはいえ、狭い路地を練り歩くだけで、楽しい。
また、海岸沿いの家は、これでもかという高さの防波堤が家のすぐそばにそそり建っていて、独特な光景である。
島の最東端へは、20分もかからずに到着。
岩がウロコのように浸食されており、そのウロコ状の1つ1つが、石器でできた刀のように鋭い。
実際、軽くさわっていたら、いつの間にか手を切ってしまった。
人気もなく、ただ目の前に海だけが広がるこの場所は、まさしく「離島」を旅しているイメージにぴったりである。
いったん港へ戻り、さらに西側へ歩くも、フェリーの時間が迫っていたため、端までは行けず。
まぁ、端へ行ったところで、何もなさそうであったが。
【離島:菅島】
今回最後の離島は、菅島。
最後の最後で、まさかの冷たい強風が吹く。
散策したい欲が一気に減退するも、逆に離島で風雨をしのぎながら楽しめるような場所などはないので、予定どおり散策路を歩く。
あいかわらずの坂道を登っていくと、やがて菅島灯台へ。
左右には無数の水仙が咲き乱れ、その中央にそびえ建つ灯台の光景は、教会前のヴァージンロードを歩いているよう。
風はいぜん猛烈で、円柱の灯台では風をしのぐことはできない。
が、疲労感も空腹間も限界なので、お湯をわかしてカップラーメンをいただく。
そこから5分ほど歩いたところに、監的哨跡。
神島にもあったが、神島よりは規模が小さめ。
ただ、神島のように工事中ではなかった。
「立入禁止」という文字が読めないふりをして、2階建てレンガ造りの屋上へ。
さすが砲弾を観察していただけのことはある、海を見渡せ景色は美しい。
が、その美しさも1分と感じることができなかったのは、船の時間が迫っていたから。
まだ島を半周もしていないながら、泣く泣く港へ直行。
ここはぜひ、天気のよい日に再訪したいものだ。
最後は鳥羽水族館へ行くも、午後4時半という考えられない閉館時間に押され、ゆっくり見られなかったりとあり、特記することでもない。
ので、これで完結!
離島めぐりは定期船の便数との戦いでもあるが、戦いすぎると滞在時間が短くなってしまう。
今回は、すべての離島を一度にまわるのではなく、いくつか省略すべきだったと反省。
と同時に、離島のまわり方がだんだん見えてきたようにも感じる。
とにかく答志島と菅島は、また再訪しよう。