キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

粟島 島へんろ ~その3~

つづき。
粟島でサバイバルな1日を過ごした夜から。

 


夕食時、宿の人からあるお誘いが。
この島の名物である、海ボタルを見に行くツアーに参加しないかということだ。
もちろん、この後やることがないので二つ返事でYes。


夕食後にロビーで集まり、10人ほどのお客さんとともに海へ歩く。
まずは、宿の人が事前に仕込んでいた罠を引き上げる。
すると、容器の中が青く光る。
さらにカクテルグラスに海ボタルを入れたものを鑑賞させてくれる。
グラスをゆらすとさらに光り、なかなかきれいである。
光り方は普通のホタルと似ているが、緑色ではなく宝石のような青色。

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さらに砂浜へ移動し、今度は海ボタルを砂浜へぶちまける。
すると、海ボタルがまるで星空のように広範囲にわたって光り輝く。
しばらくすると光は弱くなるのだが、砂浜を軽く叩くと、その刺激で再び光りだす。
実に神秘的で、しばらく時間を忘れて砂をペチペチ叩いては、感嘆の声をあげていた。

 

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3日目は、午前5時半に起床。
相変わらず朝食が遅いので二度寝しようにも、なかなか寝付けない。
それならいっそ、外を散歩しよう。
ということで、まだ太陽も目覚めたてで本来の明るさを出していない早朝の雰囲気を満喫。
独特の静けさがたまらない。
毎日訪れているはずの「朝」を、こうしてはじめて訪れた場所で体感できることが、個人的に旅の醍醐味の1つである。

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それから朝食をとり、お遍路のつづき。
本当なら最後に島随一のビュースポット「城山」に登りたかったのだが、時間の都合で泣く泣く行けず。
まぁ、再訪のきっかけができたと解釈すれば、悔しくもない。

 

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そんなこんなで、がっつり離島と島へんろを満喫できる旅となった。
えらいもんで、最近ややネガティブな気持ちになっていたのに、旅の後はコロッとポジティブになった。
心のリフレッシュには、離島は本当に最適である。

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