GORIとの旅、2日目。
【朝風呂】
午前6時過ぎに起き、ひとりで部屋の露天風呂に入る。
温泉宿で朝風呂に入るのは、僕自身のルーティーンの1つである。
風呂にあがるといつの間にかGORIが起きていたが、不服そうな表情をしている。
聞いてみると、どうやら僕のいびきがうるさくて、ほとんど眠れなかったとのこと。
そういえば夜中トイレのため起きたときも、普通にGORIが起きていた。
いびきは昔っからであるが、例年以上にひどくなっているらしい。
それは大変申し訳ないと感じつつ、本格的な治療が必要なのかと不安になった。
朝食をとり少しゆっくりして、午前8時にスタート。
【魔女の館】
まず向かったのは、「魔女の館」という廃墟。
場所は昨日行った呉の商店街と、方面的に同じ。
なので途中から、昨日と同じ道を走る。
何て効率の悪い行程なのだろうか。
山道を登っていると、「通行止」の柵にぶち当たる。
しかし柵の横はすり抜けられるようになっており、とりあえず進んでみる。
するとその先で、見事に道が崩落している。
なるほど、柵は道が崩落したときに設置されていたものだろう。
迂回路を進み、ぐんぐんと高度を上げて行った先に、突如別荘地があらわれる。
別荘地自体は現役で人がいる建物も複数あったが、奥へ進むにつれさびれていく。
その一角に、風変わりな洋館があらわれる。
外観を例えるなら、まさにスーパーマリオの城。
どうやらどこぞの会社の保養所として建てられたらしく、バブルの香りがプンプンする。
中に入ると、1階には卓球台が残る。
そこから螺旋階段が延び、2階はビリヤード台と暖炉。
3階は寝室なのだが、なぜか和室。
そして屋上には、BBQが楽しめるようにガスコンロがある。
建物の敷地自体はそう広くないのだが、立体構造であることと、階層ごとに違った雰囲気を醸しており、廃墟の魅力としては満点!
残骸の看板やカレンダーから推測すると、実際ここが使われたのはわずか5年ほど。
廃墟としての魅力だけでなく、建物が現役だったときの実用性もものすごいはずなのに、実に残念である。
つづく。