キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

佐柳島と高見島旅 ~その7~

長々とした日記になってすいません。
旅の3日目。

 


相変わらず朝日を見るべく、午前5時45分に起床。
ドミトリーなので早朝に目覚ましをかけるわけにはいかないので、寝る前から自己暗示をかけて気合で起きた。


昨日の反省を生かし、手には朝食を持参。
防波堤に向かうと、1匹の猫がついて来る。
防波堤に座ったとたん、僕のふとももにチョコンと座ってくる。

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いや、わかってるよ。
エサがもらえると思ってるんでしょ?
相変わらず動物がニガテなので、特に頭をなでるでもなく、むしろ極力驚かさないよう静止に気をつかう。
ただ、徐々にかわいらしく感じてくるのも正直なところだ。


空は残念ながら、くもっている。
日が昇ってきても、丸くはない。
これはこれで幻想的な雰囲気ではある。

 

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帰りの船が午前10時なので、そこそこ明るくなってすぐに出発。
今日はがっつり、島の北にある集落「長崎」へ。


歩いて10分、港について足が止まる。
「”新型コロナ”予防のため当分の間、集落への立ち入りをご遠慮下さい」
という張り紙がある。
コロナから逃げて離島へ来たつもりが、まさかこんなところにまで影響が及んでいるとは。

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張り紙もあるが、とりあえず進んでみる。
通り過ぎる島民さんは普通にあいさつをしてくれ、張り紙は枕詞みたいなものだったのかな?
と思っていた矢先のこと。


突然、勢いよくこちらに向かってくるおじいちゃん。
「港の張り紙読んでへんのか!」
と、集落から立ち去るよう注意される。


まぁ僕が悪いのだが、その後あまりに言葉が汚く、ついつい口ゲンカになった。
ええ、もちろん僕が悪いんですけどね。
それでも、やはり人に使っていい言葉とそうでないものはあるんで。

 


イライラした気分を抱えつつ、いったん宿に戻り、ベッドに寝転びクールダウン。
少し落ち着いてからは、帰り支度をして宿を出る。


1時間半も時間が余っている。
仕方がないので、「本浦」の集落を再訪する。
意外なことに、訪れる時間が違うだけで景色もやや違って見える。


2日前に寄らなかった小さな路地裏を巡ったり、猫を撮影したりしているうちに、無駄なく時間をつぶすことができた。

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船が出る直前、わざわざ宿の人が見送りに来てくれた。
こういった心遣いというのは、本当にうれしい。

 

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そんな感じで、充実した3日間が終了した。
初日が島に夕方入り、3日目が午前中に島を出たので、実質の滞在時間は短い。
にもかかわらず、がっつり3日分楽しんだ気分になれるのは、島で流れる時間がゆっくりだからであろう。


3日目にあったとおり、このご時世は自身がコロナを広げる可能性があるので、あまりひんぱんに島巡りをするわけにはいかない。
早くコロナがなくなり、気楽に島に行けるようになりたいものである。

 


おわり!