キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

東京出張、神田の夜

今年もやってきた、年に1度の東京出張。
桜の咲くこの時期、週末なんて貴重以外何ものでもないというのに、少なくとも土曜日を潰さなければいけない。
いや、会社への愚痴ではありませんよっ!


ということで、土曜日は早朝6時に目を覚まし、新幹線に乗って東京へと出向いた。
昔は新幹線に乗ることがとても楽しいものだったのに、最近はただ苦痛でしかない。
かつて東京へ出向していたこともあり、慣れてしまったことも原因の1つ。
2時間半も座った姿勢を強要されることが、体の固まってきた老体にきびしいというのも原因の1つ。


書きたいことは山のようにあるんだけれど、例年のごとく会社の守秘義務により、お昼のことは一切書けない。

 


で、解放されたのが午後6時半で、そこから宿のある神田へ。
ここから楽しんでやる!
と気合いを入れたいところだが、エンジンがフルに入らない理由が2つある。


1つが、翌日。
地元で花見があり、翌日の早朝には電車に乗らないといけない。
なので必然的に、大酒を飲むことも夜更かしすることも許されない。


もう1つが、満腹感。
そもそも会社行事中に、アルコールも含めてがっつり飲食をしたため、胃がすっかり膨らんでしまっている。
こうなったら、必然的にバーでちびちびやるくらいしか、酒を楽しむ方法はない。

 


宿に荷物を置き、バーを探しに徘徊する。
どうせ飲むなら、クラフトビールのお店か、スコッチのお店がいいなぁ。
などと思っていると、宿のすぐ近くに「Bar Malt Road」を発見。
ここが何と、クラフトビールとスコッチの専門店である!


店内はやや薄暗く、しっぽりと静かに飲めそうなタイプの硬派なたたずまい。
クラフトビールのタップ(生ビール)は計8種類で、なかなか珍しいものが揃っている。
ライ麦を使ったIPAをいただき、やはりすでにタポタポのお腹には重いながらも、ちびちびと苦味と香りを楽しむ。


店員さんも愛想がよく、こちらから話しかけるといろいろと返答してくれる。
1杯だけのつもりだったが、ついつい2杯目にスコッチをいただく。
スコッチも珍しいものがたくさん揃っており、それでいてそう高価でもない。
こんなお店、家の近くにあったらめちゃくちゃ通うのになぁ。

 


気分よくお店を出たのが午後10時前。
宿に大浴場があったので、1時間半じっくりとお風呂を楽しみ、狭い部屋で就寝。
ビジネスホテルが苦手という人もたまにいるけれど、この適度な狭さと殺風景さがたまらなく落ち着いて、好きである。