「おでん深川」でやや体がぬくもった、つづき。
【やまき】
大通りを渡ってすぐ、商店街の入り口付近に人だかりがある。
厳密には、人だかりではなく立ち飲みである。
ホルモンで有名だというお店、「やまき」だ。
1枚の鉄板を囲うように客が立ち、店員さんは黙々と肉を焼く。
食べ物のメニューは、「ホルモン」「キモ」「アブラ」の3つ。
ホルモンは串焼きで、焼けたものから自由にとり、食べた串を手元に置いておくシステム。
残りは要注文。
飲み物も、缶ビール・缶チューハイ・ワンカップの3つのみ。
まさしく西成の立ち飲みここにあり、と言わんばかりである。
ホルモンは甘辛いタレが絶妙にうまい!
残念ながら個人的に、ホルモンの特有のくさみが苦手なのであまりパクパクとはいかないものの、ビールのアテにはちょうどよい。
何よりよいのが、隣の人との距離。
両隣のお客さんがとにかく親切で、シロウト丸出しの僕たちに、先ほど紹介した料理をとるルールをいろいろ教えてくれた。
1本しか飲んでいないとはいえ、ちょいちょいホルモン食べて1人500円を切るのは奇跡に近い!
【難波屋】
再び寒さにヤラれ、扉のある場所に退避しようと訪れたのが「難波屋」。
ビリビリに破れたのれんをくぐるのは、1人では勇気がいるだろう。
が、くぐった先にはカウンターが並び、手書きのメニューが正面に張り出されるさまは酒飲みにはたまらない。
とにかくメニューが多く、なかなか目移りする。
とりあえず目の前に煮えていた麻婆豆腐を注文すると、これがなかなかの辛さ!
最近どこもかしこも四川風が多いが、昔ながらの香港風?っていうのかな。
麻のシビレ感ではなく、純粋に唐辛子の辛さが体を温めてくれる。
たまに話してくれるおかあさんも、はじめはもの静かなのかと思いきや、話すとなかなか面白い。
何これ楽しい!
家の近くとか、会社の帰り道にあれば、間違いなく週4で通うだろう。
あかん、やっぱ1軒ずつがインパクト強すぎて、長くなってしまう!
つづく。