キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

遠いです都島、深夜の放浪

金曜日、久しぶりに外で飲み。
久しぶりに都島のお店。
クソうまいごはんに、クソうまい酒。
人見知りになりがちな性格を指摘されたり、予定の埋まらないことを素直に受け入れるよう助言されたり、手品を教えてもらったり。

あいかわらず時間を忘れる空間を出たのは、午前2時を過ぎてから。
さて、帰宅。
タクシーを拾うべきなのだが、飲み代以上の金額をタクシーに払うことが妙にしゃくに感じる。
といって、カラオケボックスで寝るにしても、3時間くらいで追い出される。

歩こう。

何を血迷ったか、夜道をひたすら東へ歩いた。
はじめの1時間は酔っててどうでもないが、次第に体力的なしんどさと、道がわからない焦燥と、タクシーが止まらない場所を歩いている不安感が襲う。
いやホンマ、何してんねやろ?ってことを痛感。
今こうして文章で書いているからこそ危機感はないが、道があってるかわからん、交通機関がない場所を、深夜ひたすら歩くわけである。

しかし歩いていると、自分がスーツ姿であることを忘れ、自分の行動に不思議さを感じなくなる。
考えてみれば、夜という条件を無視したら、ひとり旅と同じような行動である。
たぶん、僕はこういう奇行をすることが、好きでたまらんのではないだろうか。

たまにすれ違う人々に、いろんな感情がわく。
夜間工事で汗を流す人らは、決してこんな時間に仕事をしたいわけではない。
それでも必死に汗を流す姿を見ると、土日の休みを確保されながら、会社のグチをたらしている自分が恥ずかしくなる。
不思議と夜中自転車で走るカップルがやたら多く、はやっているのかと首をひねる。
若者の集団とすれ違うたびに、全身からイヤな汗が流れる。


結局、野崎という駅で始発に乗ったのが、午前5時40分。
実に3時間半、歩きっぱなしである。
休憩したら寝ると思ったため、ホンマに休みなく歩いた。

まだまだ書き切れない感情を抱いたし、有意義な時間を過ごせたと思う。
が、もう二度とやりません、素直にタクシー乗ります。