キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

廃村めぐりin東京

予告どおり、日曜の廃村めぐりのこと書きます。
いきさつは、先日の日記をご参照ください。
また、文章ダラダラと長くなるかも知れませんが、あらかじめご了承ください。


午前7時半、日曜日としては早すぎる時間に、新宿で3人合流。
お盆の帰省時、大阪で会いたくても会えなかった、ピースケさんとAKiNoBuくんと、まさかこんなところで会えるとは。

電車にゆられること2時間、東京の辺境へと到着。
「ここ東京?」と思えるほど、とにかく山奥であり、この3人がもっとも愛する光景である。

“駅から歩いて1時間で、廃村に到着”と、前日調べた資料に載っていた。
早速廃村へと歩くが・・・5分でバテバテ!
ものっすごい坂の、登山コースなのだ。
“駅から歩いて1時間”って、どうしてそんなサラっと書けるのだろう?
誰かが途中で、「やっぱ引き返そうか」といえば、フツーに引き返したであろう。

ちなみに、AKiNoBuくんは前日仕事で、仕事明けの足で夜行バスへ来たため、仕事疲れがある。
ピースケさんは、もともと外の環境で眠れない体質らしく、夜行バスではほとんど眠れず、寝不足。
僕は僕で、前日の夕方から高熱を出し、体調不良。
とても、山登りするコンディションではない。

特に夜行バス組の2人は、荷物が重い。
駅前にあるだろうと踏んでいたコインロッカーが、田舎駅にはなかったためだ。
さすがにあきらめ、ピースケさんは途中で荷物を置き去りにした。


何度も休憩をとり、ようやく坂がマシになったころ、小さなほこらを発見。
さらに進むと、倒れた電柱。
目を凝らすと、左手には石段の群れと、右手に家屋(かおく)の跡。
人工物のなかった光景から、急にこういう光景が浮かび上がる瞬間こそ、廃村探検の醍醐味である。

家屋は、いずれも倒壊していた。
ここはもう、人間の領土ではない。
生い茂る雑草と、高くそそり立つ大きな杉の木が、そう語りかけているように思えた。


家屋のかけらすら無くなった、石段の隅で昼食。
空は、無数の杉に覆われている。
川が近くにないのか、水の音がしない。
もの静かな空間は、本当に人里があったことを、否定するかのようだ。
車も通れないあんな山道を、村の人は毎日歩いて、食料や物資の調達をしていたのだろうか。


・・・やっぱ長いな、はい廃村の話は終わり。
あとは温泉へ入り、酒飲んでお別れ。
本当に2人とも、わざわざ東京来てくれてありがとう!
次は10月、またクレイジーな冒険しましょう♪