キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

迂回、鵜飼い、東北

しばらく旅に出ます。
さがさないでください。


昨年のGWの続きで、茨城県日立市から北上します。
地図の青い線です。
見てわかるとおり、福島県では大きく進路が蛇行しています。
海沿いの国道が、まだ走れないようで。
ええ、理由は言わずもがな。


少なからず、震災の爪痕を直視することになるだろうことが、今回の旅の焦点ではないかな。
地図を見る限りではだいぶ復興してそうだけれど、実際まだまだという噂も聞くし。


旅のわずらいは、昨日から始まっている。
いつも旅前は「期待」と「不安」のいずれかが極端に大きくなるのだが、今回は見事なまでに半々。
いずれの気持ちも大きくなっている。
これが本当に何ともいえない感情になっている。
実に心地のよい感情である。


今までブログでは特に公開してなかったけれど、旅の状況は毎日SNSでアップしている。
LINEのタイムラインと、Facebook
そして今回は、インスタグラムでも公開することにした。
インスタグラムとFacebookは連携させて、同じものがアップされる。
興味ある方は、インスタグラムで「#キックボード旅」で検索くださいませ♪


5日に帰宅予定だけれど、体がもたなかったり、後半雨続きだったら、遠慮なく早期撤退します。
ムリせずゆとりをもった旅を心がけます。
応援よろしく、なんて厚かましいことを言うのは気がひけますが、このキックボード旅こそ僕自身であり、僕の中でもっとも楽しいひとときである。
「がんばれ」のひとことでモチベーションが変わってもくるんで、応援してくれたらうれしいです。

 


というわけで、今回も楽しんできます~♪

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兵庫とちょっと京都・ミニ遍路ドライブ ~その3~

ひとりミニ遍路旅、3日目。

 


【3日目・午前】
実はこの旅、3日目がメインだ。
「夜久野高原八十八か所」は夜久野高原一帯に設けられたミニ遍路で、ミニとはいえ3~4時間はかかるとされている。
まだ若いのでもう少し早く巡れそうな反面、1か所ずつ合唱・読経をするスタイルをとるので逆に時間もかかりそう。
最悪は1日仕事になってもいいや、との心意気で午前8時からスタート。

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宿近くの案内所でご丁寧に置かれていたミニ遍路の案内地図を片手に散策するも、5番あたりから道がわからない!
途中、現地の方が「地図わかりにくいからなぁ~」と言っていたことが、まさに図星!
道の細さや方向が適当なうえ、かなり昔の道まで巡路として書かれている。
5番から6番までの道なんて、もうとっくに封鎖されているということに気づかず、1時間もさまようこととなった。
よくよく見れば要所に道案内があり、素直にそれに従ったほうが迷わないことに気がつく。

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急勾配の山道を越え、街の旧道を進み、何だかんだで約4時間。
いろんな景色が楽しめて、満足度はかなり高い。
ミニ遍路の中でもけっこうメジャーなものらしく、巡礼客も毎年そこそこいるそうだ。
いい運動にもなるし、ミニ遍路に興味ない人にも強くおすすめできる。

 

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【ランチ】
昼は道の駅・・・と思っていたが、近くにある大きなドライブインにした。
というのも、レストランのメニューがこちらのほうが地元色豊かな感じだからだ。


ドライブインやくの」でいただいた定食は、黒豆ごはん・黒豆うどん・黒豆コロッケ・黒豆かまぼこ・黒豆豆腐と、まさに黒豆づくし!
割高感は否めないものの、旅先のランチとしては100点である。

 

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【さいご】
そこから一度寄り道をはさみ、3時間ちょっとで帰宅。
途中の山道では、おそらく大型台風の影響だろう、山にある杉がえげつない勢いで倒れている姿を見て純粋に引いた。

 

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といったところで終了。
やっぱりこうしたひとり旅、たまにやらんとイカンね。
かなりリフレッシュできた!

兵庫とちょっと京都・ミニ遍路ドライブ ~その2~

ひとりミニ遍路旅、2日目。
もうちょっとざっくり書きます。


【2日目・午前】
前日飲みすぎた酒に気分を悪くしながら、午前8時半に出発。
1時間移動して1件巡り、さらに15分移動して1件。
いずれも巡礼には1時間程度かかるので、午前中にまわるのは2件が限界だ。

 

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【昼食・道の駅】
次の物件近くまで40分ほど移動してから、昼食は「道の駅 とうじょう」。
道の駅なら土地のモノをいただけると期待しつつも、残念ながらとんかつ屋しかない。
土地のモノを探しまわる時間ももったいないので、仕方なくとんかつをいただく。
まあ普通においしいけど。

 

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【午後】
昼は2件、いずれも1時間超えのそこそこな距離の巡路。
2件目に到着したのが午後4時過ぎで、正直行くのをためらった。
というのも、この時期は午後5時ごろにはだいぶ日が落ちるし、お寺の裏山ともなるとただでさえ薄暗いので、いろいろと怖いのだ。
案の定、途中から思いっきりあたりが暗いうえ、やたら獣臭があたりに漂い本当に怖かった!

 

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【宿泊】
夜は「夜久野高原温泉 やくの荘」へ。
名前からして温泉宿っぽいが、厳密には隣に温泉施設を構えた宿だ。
「宿」-「温泉施設」-「レストラン」の順に建物が並んでおり、夕食はレストランでとる必要があるため、やや面倒くさい。
とはいえ、高原というロケーションで温泉付き2食付きで8,500円は安い。
さすがは日曜の夜、温泉は途中から貸切状態となり、ゆ~っくりとつかることができた。

 

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つづく。

兵庫とちょっと京都・ミニ遍路ドライブ ~その1~

月曜は有給をとって3連休。
先日から調べまくっていたミニ遍路をするべく、車を西へと走らせた。
えらいもんやね、何と10か所も見つかった!
昔の日本における、四国遍路の存在感の大きさをまざまざと感じられる。


とにかく、ミニ遍路のくだりは別のWebサイトで紹介するとして、ドライブの状況をダラダラと書き連ねておきます。

 


【1日目・午前】
朝8時半に出発し、まずは西へ。
ミニ遍路を10か所もピックアップしたはいいが、実は巡る順序は決めていない。
とりあえず近場からということで、3時間かけて神戸市北区の「無動寺」へ。
案内の石碑が新しくきれいだったり、裏山に続く山道の巡路はきれいにされていたりと、しょっぱなから大当たり!
実に幸先がよい。

 

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【昼食、道の駅】
次の場所へ向かうべく進路を西に進んで1時間、お昼時だったので「道の駅 淡河」の食堂へ。
地元産の十割そばをいただいたのだが、もっとガツンとそば粉の味を楽しめるかと思いきや、よくかんでほんのり風味がする程度。
いや、僕自身あまりそばを食べ慣れていないから、実はこれが本来のそばの味なのかも知れないが。

 

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【午後】
食後、外で何げに近所の案内看板を眺めていて、思わず目を見開いた。
近くにミニ遍路を備えたお寺があるらしく、ネットでも調べられなかった場所である。
こんなこともあるのかと驚きつつ向かった「石峯寺」のミニ遍路は、さまざまな景色を楽しめる境内周遊コース。

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もう1か所の鏑射寺は、石仏が横並びかつ縦2列に並んだ、お砂踏みのようなもの。
他のお客さんはいなかったものの、庭を業者が手入れしていて、業者さんの視線の痛いこと。
ミニ遍路の巡礼とはいえ、ちゃんと白装束に金剛杖というスタイルだからね。

 

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【温泉】
初日の宿が安宿なので、巡礼は早めに切り上げ温泉へ。
「北神戸ぽかぽか温泉」はスーパーなどが併設する商業施設ながら、泉質が有馬温泉と同じで意外に本格的。
露天風呂がほんのり空が見える程度というのは残念ながらも、とにかくお湯が気持ちよく2時間居座った。

 

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【宿】
宿は何とびっくり、ラブホ跡。
原色のネオンが光る入口、駐車場にあるビラビラのやつ、フロント横にある部屋選択パネル、部屋上部にある空室を知らせるライト。
もちろん室内も、いろんなモノを売っている冷蔵庫(中を空に改造済)、枕元で照明や有線を調整するボタン、壁に特大な鏡(ベニヤとカーテンで目隠し済)など。
使い古されたベッドやソファーでは、いろんな人がいろんなコトを・・・と、想像したくもない映像が頭をよぎる。


一方で人間の愛憎が交錯するこの空間に、えもいわれぬ不気味さも感じる。
気分を紛らすためにテレビをつけると、まさかの「世にも奇妙な物語」・・・


ある意味で、いい意味で、期待はずれの宿であった。

 

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※念の為お断り。
 決して女性とラブホに宿泊したのではなく、ガチでラブホ跡のビジネスホテルです。


つづく。

リメンバー「キックボード秋田→青森」

「キックボード秋田→青森」をアップしました。
http://tabi-boy.sakura.ne.jp/tabi/2018aomori_kick/2018aomori_kick01.html


毎度ながらで恐縮だけど、すっかり秋になってから夏旅を紹介。
ただ今回は、このタイミングで更新したほうが臨場感があるかも。
だって寒かったもん!


最近ちょっと外へ出ることが少なくなっていたが、2か月前はこんなにもアクティブやったんや!と思い出すと、自分がアウトドア好きだということを再認識できる。
足のケガが治り次第、がっつりアウトドアするぞ!

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ボツ旅プラン

キックボードで旅してかれこれ10年経つが、以前はママチャリで10年ほど旅をしていた。
道具を選ばない・目立つ、というのが僕の旅のポリシーである。
って書くとちょっとカッコつけすぎやね。
ただ単に、人と同じことができないことと、人と違うことをしていると落ち着く、という残念な癖(へき)があるだけなのだ。


そんなバカな旅をしているのだが、かつて「やろう!」と思いついたものの、実行できなかったアイデアがある。
いつかやりたいな、と思っていたので誰にも公表していなかったけれど、もうやらないだろうから、書き連ねておきます。

 


【竹馬旅】
これはキックボード旅をはじめてすぐくらいの頃に思いついたもの。
脳みそがやわらかかったのかな?
誰もが知っているもので、一度は遊んだことがあるもので、インパクトも申し分なし。
スピードを出しようがないので、リスクは極めて少ない。
とりあえず琵琶湖を一周してみて、旅のツールになり得るかを本気で試そうとした。


しかし一歩踏み込めなかったのは、体重制限。
当時ネットで調べてみたところ、子どもがターゲットの媒体なので、僕の体重+荷物を支えられる丈夫なものが見つからなかった。
また、例えば琵琶湖一周するなら琵琶湖まで電車移動となるので、折り畳めるものが欲しかったのだが、これも見当たらなかった。


改めて書くと、やっぱり一度はやりたいなと感じる。
頑丈で折り畳めるやつがあれば!

 


【台車旅】
青くて、会社なんかでよく使うあの台車である。
まわりに人がいないときに、あれを手にすると思わず乗ってしまう。
という経験、誰しもあるのでは?
すいません、僕はこの歳になっても、人がいなければほぼ確実にやっています。
旅のやり方としては、もちろん荷物を押し運ぶのではなく、キックボードの容量でガーっと片足で蹴って進む。
工夫次第では荷物をリュックに背負わなくても、足元に置けるというのがよい。


しかしこれは、確実に警察に怒られる。
警察に遭遇しなくとも、誰かに通報される。
下り坂ではスピード調整が難しそうだし、転倒時にキックボードみたいに体から離すことが難しそう。
そもそも、自分で乗ったときに常にまっすぐ進むのか?


逆に、押し進む方式での旅はアリかもね。

 


人と変わった旅をしたい方、いかがでしょうか?
責任は絶対に負いません。

キックボード秋田→青森旅 ~修羅編~

今回の旅でいちばん大変だったのは、4日目。
青森には左右2つの半島があるが、左側の津軽半島の北端に竜飛(たっぴ)岬がある。
そこまでに「竜泊ライン」という道が延びるのだが・・・

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地図で見る限り道が蛇行しており、明らかに山道であることがわかる。
今までキックボードで峠は何度も越えてきたので、覚悟はしていた。
しかし、現実という壁にまざまざと直面するのであった。


風。
それも暴風といっていいほどの強力な風が、絶え間なく吹くのである。
しかも運の悪いことに、向かい風だ。
歩を止めると体が後方に押し戻されそうになる。
そのため、疲れを感じても体が寒さでこごえてきても、決して立ち止まることを許されない。


1つ誤算していたのが、坂がアップダウンしていると勘違いしていたこと。
ある程度坂を上っては「そろそろ下りかな?」という期待が、見事に裏切られる。


ただただ続く、上り坂。
どこまで続くかわからない、上り坂。
進めば進むほど高所になるので、万が一道から外れると命の危険すらある。


本当に怖かった。
「もうやだ!」と気持ちが途切れても、まったくどうすることもできない。
ただ上り続けるしかなく、気持ちが落ちないことだけを意識してひたすら進んだ。

 


以上が、今回の旅の修羅場であった。
なお峠の頂点は展望台となっており、そこから見下ろした景色はもう最高!
天気が悪く見晴らしもよくないが、そういうことではなく、ただただ感動した。
下り坂は、50キロか60キロは出てたんじゃないかな?
山間の谷間であったり、山にそびえる風車が見えるたびに、テンションがあがって雄叫びをあげまくっていた。

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