キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

同窓おとまり会 in 川湯温泉 ~その4~

フリーダムな空間を満喫した翌日。

 


昼過ぎからずっとお酒を飲み続けていたが、午前6時過ぎという早い時間に目が覚めた。
眠気はまだあるものの、それより「散歩したい」という欲求に強く駆られる。
偶然にも、作三嫁と作三長女が玄関に出るタイミングであったが、あえて別行動をすることに。


雨は降っておらず、空は雲で覆われている。
宿の前に流れる川の上に、霧がかぶさるようにかかっており、何とも幻想的な雰囲気を醸している。


しばらく宿から歩き、建物が途切れたあたりに河原に降りられる場所がある。
河原に降りると、不思議な感情に包まれる。
というか、感情がなくなるというか。
心が無の状態というのだろうか、ちょっと形容が難しい。


例えば休みの日に家にいると、何のしがらみもなく過ごせる反面、他に何か有意義な過ごし方がないのかとか、他の友人は遊びに行ったりしているんじゃないのかなとか、何かしらの邪念に襲われる。
しかし、そういったものが一切ない。
それでいて、今自分が特別な場所にいるとか、特別なことをしているという意識も一切ない状態で、時間の感覚すらなくなるというか。


ううむ、やっぱりよくわからない。
オカルトとかそういう意味ではないよ。

 

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不思議な感覚とは別に、違った感情が芽生えてくる。
魚が捕りたい。
でもみんな起きてたら朝食タイムになるなぁ、と宿に戻ると、まだゴンタ一家が就寝タイム。
網をとって、再び川へ。


草場が少なく、それでも川の端をガサガサとさぐって、ちっちゃいハゼとエビを1匹ずつ。
釣果こそ残念だったが、相変わらず時間を忘れて楽しめるのがいい。

 


再び宿に戻ると、みんな起きていたので朝食。
食後ゆっくりしていると、宿の主人がやって来た。
手にしているのは、近くにある熊野本宮で売っている「もうで餅」。
いやいや、ただでさえ安く済ませてもらっているのに、こんなものまでいただけるなんて!
本当にここのおもてなし精神には、脱帽するばかりだ。

 

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つづく。