キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

人としての母

1年のゴールが間近に迫るこの時期に、3連休というのはどうもイカン。
すっかり気分が、正月気分に切り替わってしまう。

そんな実感を覚えながら、先日の3連休は、実家でひたすらためたビデオを見ながら、年賀状を書いていた。
もう、完全にお正月気分である。
3日かけて、なお1枚も完成できていないのは、それだけ手が込んでいる、と言い訳をしておこう。


さておき。
休みなので、実家ながら久しぶりにビールを多めに飲んだ。
で、ふだんはちょろっとしか話しない母と、えらくがっつり話し込んだ。

母と話し込むなんて、本当に珍しい。
僕自身、反抗期というものはなかったものの、社会人になってからやや母を敬遠するようになった。
敬遠といっても、最低限のあいさつや、問いかけに対する返答はしていた。
しっかり向き合って会話するなんて、そうそうなかっただけに、本当に自分で珍しいなと感じる。

話の内容は、なかなか深いものであった。
母親の苦労話というか、父親と結婚して間もないころの話であったり、父親と苦労を乗り越えてきたという話であったり。
この手の話は、父親からは聞いたことあったが、母親から、母親の視点で話されるのは、はじめて。

先ほどの反抗期うんぬんの話につながることであるが、母親という存在に対して、どこか見下すというか、うとましい気持ちばかりを持っていた。
が、今回はじめて、「人」として母親と向き合えたような。
そして、自分の何倍も苦労をして、それらを乗り越えてきたということに気がついた。
とても、見下せるような存在ではない。


という日記を、わざわざこの日に書くと、何だかゴリゴリのマザコンみたいに思われるかも知れない。
けれど、この気持ちがまだ熱いうちに、とにかく書き留めたかったのだ。

もしサンタクロースが本当にいるのなら、母に大好物の甘納豆でも運んでくださいな。