キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

クタクタWeekend

今週は何度「疲れた」という言葉をつぶやいただろう。
よほどのことがない限り愛想は忘れないつもりでいたが、笑顔を出す余裕すらない時間が、どれだけあっただろうか。

とにかく今週は、しんどくて、忙しくて、大変だった。
「“忙しい”という言葉を使うヤツはダメだ」とかビジネス書にある言葉なんてクソ食らえで、忙しいと感じたのだから忙しかったのだ。
時間的にというよりは、いろんなことが一気に折り重なったというか。
その果ての「GWなくなるかも」だから、精神的にも応えますよ、それは。

まぁ、先週末の東京疲れも一因かも知れないけれど。
これについては、がっつり遊んでしまったわけで、ただの自己責任なんだけれど。

今週末は、しっかり休養をとるぞ!
と思っていたが、愛すべき甥っ子が泊まりで来やがるらしい。
子守りに追われて、これまた疲れがとれそうにないな。

生き甲斐喪失の危機(過言)

自分が自分であることを確認できる時間。
それが失われようとしている。
なんてことを言うとおおげさだが、実はけっこうおおげさに危機を感じている。

僕にとってのその時間とは、やはりキックボード旅をしているとき。
今の会社は、GWと夏季休暇の期間が長いため、存分に旅を楽しめる。

しかし次のGWが、仕事で流れそうなのである。
流れないまでも、期間が短くなりそうだ。
もうすでに計画は立てており、イメージも作っているというのに!

まぁ最悪、旅ができずとも人と会って遊ぶというのも視野に入れていいかも。
長期休暇時は、例年旅をするためお誘いを断ってしまっているし。

いろんなパターンを想定しながら計画を立てるのも、いい頭の体操になりそうだ。
ということで、プラスに考えよう。

ラスト御徒町~後編~

すっかり日本酒で上機嫌になりながら、上野ぶらり旅の続き。


道は上野方面へ着き、折り返して逆方向の通りを進む。
ここはアメカジゾーン、ありとあらゆるアメカジのお店が並ぶ。
アメ横側もそうだが、本当に種類が多く、アメカジ好きにはたまらない。

ここで見つからないアメカジのブランドなんて、ないのではないか?
自分の好きなブランドの新作を、こんなに大量に見られるのは、やはり楽しい。
ただ、いちばん好きな「ダルチザン」だけがなぜか見つからなかった。
気になるアイテムがいくつかあったが、さすがに定価で買うには高すぎるので、泣く泣く買わずじまい。


再び逆方向に折り返し、アメ横に並行した道を歩く。
この道は、あまり通ったことがない。
ここはどちらかといえば、チェーン店と食品店が多い。

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興味をひく店舗は特にない。
唯一寄ったのは、こんな繁華街に似つかわしくない、お寺。
けっこう立派なお堂で手を合わせると、ここが東京であることすら忘れられる。

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もっと、今まで寄ったことない場所へ行こう。
ということで寄ったのは、上野側にある「アメ横センタービル」。
地下にある食品街とやらに寄ってみると、人がごった返している。

売っているものは、ほとんどがアジアの食材。
よくよく見ると、店員もお客も、アジア人が多い。
てゆうかもう、アジアやん!
こんな世界が広がっていたなんて、知らなかった。

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ちなみにビルの2階へ行くと、まさかのガラガラ。
靴屋がいくつかあり、あとはシャッターが降りている。
地下やアメ横にはびこる人の群れとは、あまりにギャップがありすぎて驚く。
「階段に登る」という行為が発生するだけで、ここまで人は寄ってこないものなのか。


ここに来て、テンションが下がってくる。
疲れというよりは、お酒が切れてきたのだ。
こいつを回復するには、酒しかない。

再びアメ横に戻ると、午前中とは比べ物にならないくらいの人の数。
もう、歩くのもままならない。
それでも食料ゾーンに紛れ込む。
ここの一角に、台湾屋台っぽいお店の並ぶ場所があり、気になったので寄ってみることに。

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席がいっぱいながらも、10分待って何とか着席。
ビールと小籠包を注文し、しばらく休憩する。
店員さんからお客から、ここもやっぱりアジア人ばかり。
客を客と思わない接客、座っているのに遠慮なくガンガンぶつかってくる態度、守らない優先順位など、アジアの食堂で味わうフラストレーションが山積み。
しばらく長居しようとしたが、ビールが空くとすぐ退散した。

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飲みたりなさがあったので、すぐ近くの海鮮屋へ。
ここも、まさかの接客がアジア人。
写真とは量も切り方も違う「まぐろ造り」、これはどう見ても「筋子」やろという「いくら」など、小さなボッタクリが目立つ。

結局、アメ横でアタリなのは、1軒目の立ち飲み屋だけらしい。

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その後も、行ったことのない通りをウロつく。
意外だったのは、アメ横と逆方向の道を一本外れた道に、立ち飲み屋がえげつないほど並んでいたこと。
こんなんあるんなら、初めから行っときゃよかった!
そもそも、上野によく通っていたころから知っていれば、さらに上野を楽しめたのに!


などなど思いつつ、最後はなぜかラーメンでシメ。
とんこつラーメンをいただいたわけだが、すでに飲み食いして胃がいっぱいだったので、気分が悪くなった。
なぜラーメンを食べてしまったのだろう・・・


こうして、当面来ることはないだろう上野を満喫した。
オリンピックによって、この闇市感がなくならないことを願うばかりだ。

ラスト御徒町~前編~

今週末は仕事で、年に一度の東京出張。
土曜は終日職務で、日曜はフリー。
こんなこと行っては会社に怒られそうだが、タダで東京行けて泊まれるのだから、ありがたい限りである。

土曜は職務あがりに、昨年行った坊主バーへ・・・行くはずだった。
しかし実際は、ホテルのトイレにこもりっきり。
昼食を食べすぎてしまい気分を崩し、リバースしていたのだ。
我ながら情けない。
ということで、土曜はゆっくり体調を整え、日曜にかけることにした。


ちなみに恒例だった東京出張、今回が最後らしい。
最後なのでどこへ行こうか迷った。

正直、東京いたころ行きたい場所はひととおり行ったので、特に新しく足を運びたい箇所はない。
となれば、かつて住んでいた西葛西に行ってみようか。
とも思ったが、仲間がいたからこそ楽しい場所だったわけで、1日かけてブラついて楽しめることはない。
さんざん悩んだ結果、東京で唯一よく通った場所、上野へ行くことにした。


さて本題。
午前10時に御徒町駅へ到着。
朝早いからまだ店空いてないかな、と思いきや、アメ横はすでに人でごった返している。
さすが聖地!

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やたら安い、腕時計やらジャージやら靴やらが売られている下町感は、やはり落ち着く。
どうせ欲しいものがないだろう、と今までスルーしていたが、今回あえて見てみることにした。
まぁ結果的に、やはり欲しいなと思えるものは何もなかったし、よくよく見るとそう劇的に安いわけでもない。


やがて中盤、食料ゾーンにやって来る。
ダミ声で魚介をたたき売るさまは、まさにアメ横の風物詩であり、独特の雰囲気を醸し出している。
東京にいたころも、料理はしていなかったので魚を買ったことがない。
せめて、この場で食べれればいいのに。

なんてこと思っていると、1軒のステキなお店を見つける。
そう、魚が食べられる立ち飲み屋さん。
店員さんに声をかけられ、迷うことなく入る。

狭いスペースに設けられたテーブルには、それぞれ違った日本酒の一升瓶が並ぶ。
メニューは魚介ばかりで種類は多くないが、いずれも厳選された食材だと感じさせる。
大ぶりのカキやウニ、ホタテなども魅力的だが、何より目を引くのは「モウカの星」。
これはモウカザメというサメの心臓だ。

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見た目や食感は「レバ刺し」に酷似している。
それでいて、まったく臭みがない。
言うなれば、グレードの高いレバ刺しである。
これはもううまいに決っているし、思わず日本酒も進む。

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店員さんもまた、愛想がよくてステキである。
男性には「社長」、女性には「べっぴんさん」とベタすぎる呼称を自然に使い、ひとりで飲んでいたらちょいちょい話しかけてくれる。
写真も、店員さんから進んで撮ってくれた。

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軽く飲むつもりだったが、日本酒を飲んでしまったため、すっかりいい気分にできあがってしまった。


すっかりゴキゲンのまま、次回へ続く。

タビユメ

たまたま3年前の日記を見て驚いた。
まさしく今と同じ状況である。

夢を見るのだ。
旅をしている夢。

もちろん旅が好きなので、うれしいものだ。
目が覚めてから回顧すると、本当に旅をしてきたかのような気分になる。
何かしらの目的を持っており、途中で人に声をかけられ、宿を満喫する。
毎回違うパターンというのも、これはこれでリアルといえる。

しかし、最近夢の頻度が激しくて不安になる。
3年前は2日ごとに見ていたが、ここ1か月はほぼ毎日ではないかというくらいだ。
夢は深層心理を映す鏡とも言われているらしいが、これは何か自分の心の中でとんでもないことが起きているのではないだろうか?
もしくは、何かしらの暗示とか?

ついついネガティブに考えてしまうのは、僕の悪いクセだ。
ここは素直に、毎日の旅を満喫するとしよう。
とか言いつつ、そろそろGWの旅プランも考えなければ。
あっなるほど、GWが近いから気分が高揚しているだけなのかも知れない。

劣等ライター

夢は旅ライター。
20代のころにあこがれては、徐々に薄れてしまっている、はかない夢である。
しかしながらも夢は諦めきれず、とりあえずWebサイトで旅日記は書いている。

お恥ずかしい話、昔は自信満々に書いていた。
「オレの文章はうまい、おもしろい!」
と自信満々で、自主出版も考えたほどだ。

それが今や、まったくの真逆である。
ヘタくそすぎるやろ!
昔の文章はもちろんそうだし、それから成長はしているものの、まだ全然である。

ヘタくそに気づいた理由はいくつもあるが、最近でいえば、やはりプロの旅ライターとの比較であろう。
情景が、心情が、歴史が、見事に書かれている。
まさに自分が旅を体験しているかのようである。
中には文章そのものがヘタクソな人もいるが、そこは旅のアイデアや突飛した行動でカバーされている。

それでいえば、僕のはただの議事録である。
僕が読み返す分には、アルバムを開くように「こんなこともあったな」と記憶を蘇らす効果がある。
しかしこれは他人様が読んで、どこまでわかるだろうか。
土地や観光スポットの情報などまったくなく、どちらかといえば心情ばかりが先行している。


などなど、とにかく劣等感を覚えざるを得ない。
昨日まで書いてた日記なんかも、本当はもっともっと島の魅力を書きたかったのに。

ちょっと本腰あげて、旅日記の書き方を勉強しないといけない。
添削したり教えてくれる師匠がいないものだろうか。

さぬき広島遍路とひるねこ生活~3日目~

【3日目・バタバタ朝】
3日目も午前6時半に起床し、すぐさま朝食の準備。
昨日のようにはゆっくりできないのは、昨日中断した「青木」へ行ける7:57のバスへ乗るため。
とはいえ、この場所で露骨にバタバタしたくはなく、朝食はやはりお庭のテーブルに出て、ゆっくりいただく。

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食事を終え、歯磨きをしようかと思った矢先、お宿のご主人が玄関に来る。
何かと思えば、何とクリームシチューを持ってきてくれた。
実にありがたいことである。
ちょうど朝食も少なめだったので、ありがたくいただく。

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準備にはそう時間はかからなかったので、余裕でバスの時間には間に合った。


【朝遍路】
朝からは登山道を歩く。
早朝に登山は、実にすがすがしい。
もちろん途中の道では誰ともすれ違わず、山頂では島を独り占めしたかのような気分を味わう。

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まどろんでいたら、お彼岸で島に帰省してきたという人が登ってきた。
かつて80年代に砕石で栄えていたころの島の話を、生々しく教えてくださった。

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山を降りてからは海沿いを進む。
途中、荒れた山道を経由し、いったん宿に戻る。

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【ひるねこ小休止】
シャワーで汗を流し、庭で昼食をとる。
やはりこの空間は落ち着くし、ついついゆっくりしてしまう。

本当は、今日中にすべて巡るためにもっと早めに動かなければいけないのに。
などと思いつつ、昨日ご主人にもらったざぼんを懸命にむいては口に運び、昼の優雅な時間を過ごす。
皮が厚くむきにくいのが、ゆるやかな時間を楽しむのにちょうどいい。


【昼遍路】
ゆっくり休憩をとった後は、最後のお遍路めぐり。
時間的には、余裕があるはず。
と思いきや、けっこう時間が押してしまい、最後の88番をまわりきれず。
がっかりしながらも、島を再訪するきっかけができたとも感じ、まんざらでもない。


【終わり】
肝心のお遍路の部分を省略したので、あまり昼間の島の様子が書けていないな。
昼はバタバタ、夜はゆっくりという、ある意味メリハリのある旅になった。
すべてを通していえることは、日中本当に静かなのと、島民のみなさんがとにかくやさしい。
もし人生すべてがイヤになったときは、ここに逃げ込んで何週間か過ごしてみたい。
きっと、立ち直るヒントをもらえるのではないかと思える。

ここまで再訪を強く感じた島はない。
オススメです。