キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

ラスト御徒町~前編~

今週末は仕事で、年に一度の東京出張。
土曜は終日職務で、日曜はフリー。
こんなこと行っては会社に怒られそうだが、タダで東京行けて泊まれるのだから、ありがたい限りである。

土曜は職務あがりに、昨年行った坊主バーへ・・・行くはずだった。
しかし実際は、ホテルのトイレにこもりっきり。
昼食を食べすぎてしまい気分を崩し、リバースしていたのだ。
我ながら情けない。
ということで、土曜はゆっくり体調を整え、日曜にかけることにした。


ちなみに恒例だった東京出張、今回が最後らしい。
最後なのでどこへ行こうか迷った。

正直、東京いたころ行きたい場所はひととおり行ったので、特に新しく足を運びたい箇所はない。
となれば、かつて住んでいた西葛西に行ってみようか。
とも思ったが、仲間がいたからこそ楽しい場所だったわけで、1日かけてブラついて楽しめることはない。
さんざん悩んだ結果、東京で唯一よく通った場所、上野へ行くことにした。


さて本題。
午前10時に御徒町駅へ到着。
朝早いからまだ店空いてないかな、と思いきや、アメ横はすでに人でごった返している。
さすが聖地!

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やたら安い、腕時計やらジャージやら靴やらが売られている下町感は、やはり落ち着く。
どうせ欲しいものがないだろう、と今までスルーしていたが、今回あえて見てみることにした。
まぁ結果的に、やはり欲しいなと思えるものは何もなかったし、よくよく見るとそう劇的に安いわけでもない。


やがて中盤、食料ゾーンにやって来る。
ダミ声で魚介をたたき売るさまは、まさにアメ横の風物詩であり、独特の雰囲気を醸し出している。
東京にいたころも、料理はしていなかったので魚を買ったことがない。
せめて、この場で食べれればいいのに。

なんてこと思っていると、1軒のステキなお店を見つける。
そう、魚が食べられる立ち飲み屋さん。
店員さんに声をかけられ、迷うことなく入る。

狭いスペースに設けられたテーブルには、それぞれ違った日本酒の一升瓶が並ぶ。
メニューは魚介ばかりで種類は多くないが、いずれも厳選された食材だと感じさせる。
大ぶりのカキやウニ、ホタテなども魅力的だが、何より目を引くのは「モウカの星」。
これはモウカザメというサメの心臓だ。

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見た目や食感は「レバ刺し」に酷似している。
それでいて、まったく臭みがない。
言うなれば、グレードの高いレバ刺しである。
これはもううまいに決っているし、思わず日本酒も進む。

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店員さんもまた、愛想がよくてステキである。
男性には「社長」、女性には「べっぴんさん」とベタすぎる呼称を自然に使い、ひとりで飲んでいたらちょいちょい話しかけてくれる。
写真も、店員さんから進んで撮ってくれた。

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軽く飲むつもりだったが、日本酒を飲んでしまったため、すっかりいい気分にできあがってしまった。


すっかりゴキゲンのまま、次回へ続く。