キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

尼崎レトロ商店街ツアー ~その5~

杭瀬の予定外の角打ちで、予定外の充実した時間を過ごした、つづき。

 


お店を出てさらに商店街の奥へと進むと、次第にさびれてゆく。
商店街を出た先に、ここでは有名だというレトロな銭湯がある・・・のだが、見当たらない。
煙突はあるのだが、入り口が見つからず。
もしかして閉店?
このご時世、いくらファンが多いとはいって、銭湯が長く続くのも難しいからなぁ。

 

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勝手にいろんな思いを巡らせながら、JR尼崎方面へと歩く。
住宅街に入ってしばらく歩いたところに、「長洲温泉」が姿をあらわす。
温泉と名前はあるが、ここもレトロな銭湯である。
そう、今回の商店街めぐりのもう1つの目的が、レトロ銭湯めぐりだったのだ。

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のれんをくぐり、番頭さんに料金を・・・払うというか。
まさかのペイペイ対応!
レトロな雰囲気の中に、しっかり最先端が織り込まれているのも感慨深い。


タオルを忘れたのでレンタルすると、たったの10円!
こういうお手軽さもたまらない。


お風呂は薬湯や電気風呂、水風呂など種類が多い。
個人的に水風呂さえあれば、軽く1時間は居座れるのでありがたい。
というか、さんざん歩いて飲んだ後に、こうしてリラックスするという行動パターンが斬新でよい。

 


すっかりリフレッシュした後は、さらに駅の方向へ。
途中、民家に埋もれるようにある「長栄市場」に寄る。
レトロな入り口の両隣が近代的な家屋というのも、何ともすばらしい。

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商店街の中はただただシャッターが続く。
しかし蛍光灯が灯っていたり、お店の看板がきれいだったりするので、時間によってはいくつかお店も開いているのかもしれない。

 

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商店街を抜けてすぐ左手に、「辻本酒店」がある。
ここが今回最後の目的地であり、言わずもがな角打ちができるお店である。

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店内は長めのカウンターと、奥にテーブルがいくつかあり、広さとしては普通の個人居酒屋のよう。
メニューは飲み物も食べ物も、奥に冷蔵庫があり自分で選べるし、もちろん壁にあるメニューからでも選べる。
それなりに食べ物の量が多いという印象である。


昼過ぎからけっこう飲酒したにもかかわらず、ここに来てあまり寄っていないのは、ひとえに銭湯のおかげだろう。
お店は常連さんというかご近所さんが主体で、アウェイを感じながらも雰囲気を楽しみながらしっぽりと飲む。


そうこうしているうちに時間も遅くなってきたので、やや未練が残るところだがお会計。
帰り際、お店の人と常連さんに話しかけられ、わざわざ大阪から来たということでひと盛り上がり。
「こんな早い時間に帰らんでも」と呼び止められると弱いが、ここは潔く帰ることを選んだ。
居座って長々といても、それはそれで違うって思われるしね。

 


総括。
あかん、めちゃくちゃ楽しかった!
レトロ商店街、角打ち、銭湯。
改めて見直したら、ホンマに充実してるやん!


まだまだ近場に、商店街が残っている場所って探せばあるやろうし。
アーケードがあれば天気も関係ないし。
もしかしたら、また1つ楽しみを見出してしまったかもしれない。


もっと冷静に見つめ直したら、ただただジジくさいだけなんだけどね・・・