来週月曜に有休をとって3連休にしたはいいが、初日に雨。
雨に旅立っても楽しくないしなぁ。
ということで何して過ごすか考え、前から気になっていた「駒川商店街」へ行くことになった。
ちなみに駒川商店街へは、行ったことがない。
前々からハマっているレトロ商店街を探しているときに、たまたま見つかったところである。
レトロとは違うが、商店街としてなかなか活況だとのこと。
また、角打ちや銭湯もあるということなので、行くに値する場所だと判断したのだ。
午前10時に針中野駅に到着し、まずは商店街とは逆の東側を散策。
住宅地が並ぶ中、昔ながらの酒屋「西村酒店」がある。
ここで角打ちができるとのことだが、客がおらず入るのに勇気がいる。
なので、いったんここはスルー。
ちなみにあとで再訪すると閉まっており、ここでの躊躇(ちゅうちょ)を後悔する。
いよいよ商店街に入る。
まずは西に延びる道をまっすぐ通り過ぎるのだが、アーケードはきれいで、お店がびっしり並ぶ。
毎度ながら思うが、大型ショッピングモールとかより、こういう商店街のほうがエネルギーが溢れていて楽しく感じる。
いったん道を戻り、本通りを南へ進む。
アーケードを通り過ぎた後にも「鷹合商店街」というのが続くが、こちらは比較的閑散としている。
アーケードの南の出口近くに、小さな酒屋「かいたにや」がある。
小さいながらも、2階にベルギービールが並べられたバー、地下に角打ちできる店舗があり、酒飲みとしては魅力的すぎる。
もちろん目的は、角打ちである。
ちなみに、昼は10時~12時、夕方は5時~9時と二部制になっている。
奥に続く階段を下ると、狭いカウンターにはすでに7人の先客がいる。
いずれも常連さんで、ただならぬ一体感がある。
常連さんと話しつつも、しっかり1人ずつの注文をさばいていくママさんの手腕は、見ていてすばらしい。
料理は手書きのメニューが20種類ほどで、魚介や焼き物などしっかりした肴が並ぶ。
飲み物も、特に日本酒がいくつか用意されているようだが、まわりが盛り上がっていて種類を聞けず。
先ほどから書いているように、圧倒的なアウェイ感を覚えずにはいられない。
これは1杯飲んだら、早々に退散しようかな。
そう思いつつ、注文したさざえつぼ焼きを受け取り貝をほじくるが、なかなか身が出てこない。
昔は家でよく取っていたので、自身があるはずなのだが。
悪戦苦闘しているさまが、いつしかまわりから注目の的になっていた。
「貸してみ、やったるわ」と隣のおじさんに助けてもらうも、やはり身がとれない。
結局、途中でちぎれてしまった。
それを見るや、「かわいそうやから、お酒入れたるわ」とママさんが熱燗をさざえに入れてくれた。
「そんなんやったらオレもさざえ頼も~」と別の常連さんが言って、場が和む。
これこれ!
こういう雰囲気こそ角打ちの醍醐味である。
結局その後も少しだが隣のお客さんと話をしたりして、昼の部が終わる時間いっぱいまで居座った。
つづく。