駅前にある、近代的なホテル。
レンタサイクルが並び、玄関横にはオープンカフェも設営されている。
ロビーを除くと、ペッパーくんまでいる。
多国語が並べられた看板に、往来する多国籍の外国人を見ると、日本でいることを少し忘れそうになる。
今さらこのような光景も、そう珍しくはない。
ここが、日本一のスラム街でなければ。
って、ええ~っ!
どうした、あいりん?
宿が安いので外国人バックパッカーが増えた、というウワサは聞いていたが、ここまで近代化する?
道で堂々とあんなものやらこんなものが売られていたり、ワンカップ飲みながら大声で叫んでいたり、明らかに呼吸していない状態で横たわっている人がいた、あの風景はどこ行ったん?
あまりの変容ぶりに、ショックを隠しきれなかった。
といいつつ、駅で「金なんかあるかい!」と叫び、駅員3人に囲まれながら堂々と無銭乗車を主張するオッサンを見ては、ほっと胸をなで下ろした。
さあて、そんなわけで新世界ですよ。
日曜日は昼から、廃墟仲間のピースケさん・あつし君と昼飲みをした。
コロナなんて怖いものか、この街には怖いものがもっともっとありすぎる。
しょっぱなからブラックな話題をして、そろそろ身の危険を感じてきたところで、つづく。