朝9時半という待ち合わせは、飲みの約束にしては早すぎる。
ちょっと過去の話になるが、あつし君とそのお友達、3人で京橋に集合。
目的は、酒屋でお酒を飲む「角打ち」のハシゴである。
【岡室酒店直売所】
こんな朝早いというのに、客がわんさかと入っている「岡室酒店直売所」。
3人無理ちゃう?という状態なのに、お客さんが少しずつ寄ってスペースを空けてくれるのが、立ち飲みのいいところ。
定年過ぎた小汚いおっさん・ホスト風の若いお兄さん・小学生の子どもを連れているけしからんおっさんなど、客層もなかなかまばら。
お造りをはじめとしたお魚メニューが揃っており、鮮度も抜群!
他にもメニューは揃っていたが、カウンター奥にたびたびチラつく「業務スーパー」の文字が触手を阻む。
店員さんの愛想もよく、きっかけがあれば話しかけてくれる。
お客さんの目の前で、堂々とビールを飲んでいる姿も立派である。
【まるしん】
1時間ほど居座った後、2軒目は同じ並びにある「まるしん」へ。
こちらもカウンター主体のお店で、お客さんがスペースを空けてくれる。
「ここ初めて?」と問いかけるお店のマスターは、いろいろと話しかけてくれる。
それでいて、仕事の手は決して休めない。
「手の遅い奴はすぐクビにする」という、仕事に対するストイックさが粋である。
マスターの話によると、同じく京橋にある名店「とよ」「山ちゃん」は、マスターが育てたお店だという。
さらに親戚に、椿鬼奴がいるとのこと。
なお、先ほどの問いかけには意味があり、初めてのお客さんには一品ずつサービスをするという太っ腹さ。
湯豆腐と、さらにタコ入りだし巻きを無料でいただく。
注文した牛すじ煮込みも、しっかり味がしみていてうまい。
まだまだハシゴは続く。