キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

理想のアウトドアメシ

けっこう前からハマろうとして、なかなかハマっていけないものがある。
それが、アウトドア中に作るごはん、いわゆるアウトドアメシだ。


お恥ずかしながら、一時期は本を買ったりネットを見たりして調べていたこともある。
それの影響で、新しいアウトドア用の鍋やフライパンを買ったりもした。
調味料も、ちまちまと集めた。
でも、ほとんど実践にうつせていないのだ。


理由はだいたいわかっている。
いろいろ調べたところで、結局は料理の基礎知識が必要である、と感じたためだ。
例えば、サラダ油とオリーブオイルの使い分けとか。
鶏ガラスープとコンソメスープとかづおだしとあごだしの使い分けとか。
野菜ごとの炒める温度や時間とか。
結局、そのあたりを知らないので、自分でうまくアレンジした料理ができない。


逆に、自分の中で理想だったのは、それこそ旅の最中に道の駅だったり野菜の無人販売だったりで、たまたま入手できた食材でサクッと料理を作るような感じ。
レシピどおり分量を計って・・・ということが性分としてできないので、その場その場で直感的に作れればなあ、と。
でもそれって結局、冷蔵庫の余り物で何品も料理できるという、中上級者の所業なのである。

 


前置きが長くなったが、上記のことを踏まえて、理想のアウトドアメシを考えてみた。
で、結論が出た。
「ひと手間」
これに限る。


例えば過去にうまく行ったものとして、
・シーフードヌードルにいなばタイカレーをぶっかけたもの
バターロールにポテトサラダを詰めて焼いたやつ
などがある。


こんなんでいいのだ。
食材からどうこうしようというのではなく、何かしらのひと手間があれば、料理として成立する。
それでいて、もともとおいしく仕上がっているものありきなので、味が大くずれすることがない。


そんなわけで、見栄はって難しいことをしようとするのではなく、かんたんにできることをまずは極めてやろうかと思う。

 


「それ、ただの横着な単身者の食卓やで」などと気づかないように。

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R-207

先日紹介した、家に眠っていたひとり用テント。
先々週の週末に、試しに庭で張ってみた。
「とにかく張るのがかんたん」という評判が、いかがなものかを試すためのものだ。


念のため、付属の説明書を見てみる。
が、説明が下手なのか、僕の理解力が弱いのか、正直よくわからない。
こうなったら、カンを頼りに組み立ててやろう。

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早速中身を開け、まずは骨組みを組み立てる。
複数のポールがゴムでつながっているという、よくあるスタイルだ。
ポールは2組あり、それぞれを組み立ててから結合する。
ううむ、ここまではかんたん。

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次に、インナー。
まずは各ポールの足に、インナーの四つ角と結合する。
このへんは、ほかのテントでも共通のことなので説明なくてもわかる。
ここからが今まで使っていたテントと大きく違うところで、インナーの上部はポールに吊り下げるように、2か所固定するだけ。

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ううむ、確かにかんたんだ。
しかし何だろうか、入口に出っ張ったポールは。


最後にフライシートをかけると、出っ張ったポールの意味がわかる。
なるほど、前室のスペースとなるのか。
今まで前室のあるテントなんて、持っていなかった。
これがあれば、雨の日にわざわざ靴をテントに入れなくてもいいのだ。

 

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総括。
正直なところ、前回使っていたテントは真っ暗闇でも張れるほど使い慣れていたので、「圧倒的にかんたん」とは言いがたいところ。
でも、確実に手順は少ないので、こいつの組み立てに慣れたころ、本当のかんたんさを実感するのかもしれない。


何にせよ、すぐにでも野宿がしたくなった。
テントの中身を確認するついでに、ご近所さんの目も気にせず軽く仮眠したことは内緒である。

同窓妙見花見2019

土曜日は、早朝に目覚めて東京出張。
そして日曜日は、同じく早朝に目覚めてすぐさま大阪へ。
というのは、大阪で花見の予定があったからだ。
この強行スケジュール、昨年もまったく同じことをしている。
そんなムリをしてでも、この花見は開催したかったのだ。


午前6時に起床し、身支度をして朝食をいただき、午前7時には電車へ。
新幹線ではほとんど寝ていたことから、前日の疲れがたまりまくっていたことがわかる。


自宅に帰ってからは、すぐさま着替えて再び身支度。
やがて、事前に買い出ししてくれていた仲間が家にお迎えに来てくれて、花見現場へ。

 


ちなみにメンバーは、地元仲間のゴンタと作三、それぞれファミリーでの参加。
場所は地元の桜の名所・妙見坂。
土手に400本もの桜が咲き乱れるさまは、毎年ながら圧倒される。
・・・はずなのだが、今年は残念ながら、1分咲き。


それより何より、寒い!
太陽は出ないし、風は冷たい。
心が折れそうになりながらも、買った食材をフイにするわけにはいかないので、準備をする。


唐揚げや焼き鳥などのお惣菜を広げつつ、BBQコンロに炭をおこす。
住宅地がすぐ近くだというのに、この時期に限ってBBQをさせてくれるというのが、本当にありがたい。
やがて炭がおこると、このメンバーでは定番の鶏肉や山いもを焼く。
牛肉よりも重さがなく、ゆっくり食べるにはちょうどよい。


案の定であるが、寒いのでお酒が進まない。
途中で熱燗もしたが、これはどちらかといえば「日曜日」という呪縛のため、進まない。
酔が中途半端だった、というよりは、やはり疲れがあってか、どうも僕自身の口数が少ない。
それでも、気をつかって色々と話しをふってくれる仲間たちに救われ、楽しい時間を過ごすことができる。


食事も落ち着いてきてからは、今回絶対に持ち込んでやろう!と思っていた、ラジコンを出す。
僕ひとりだけ楽しむんだろうな、と思っていたら、意外にもみんなでワイワイと楽しむことができた。
やはり、離れた場所にあるモノを手元で操作できるという感覚は面白い。


銀マットにテーブルを敷いた座敷を用意していたが、終盤はみんな座敷から離れ、BBQコンロを囲む。
BBQコンロがなければ、もっと早々に撤収していたのではないだろうか。
とはいえ、いつもより早めの午後4時半ごろに限界を感じて、片付けはじめた。

 


フルメンバーで会うことができ、もちろん楽しかった。
しかしながら、いろいろとコンディションが整っておらず、どこか消化不良を感じるというのが本音である。


次回のことを決められず残念だったが、場で話のあがっていた「笠置キャンプ」を夏前までにできればよいかなと。
近いし、1泊でさくっと行けるお手軽さもあるし。
そして夏は、またゴンタの会社の保養所かな?


次々と遊ぶプランが浮かぶというのも、何年もかけて交流を深めた実績である。
今年もいろいろ、遊びにでかけたいと思う。

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東京出張、神田の夜

今年もやってきた、年に1度の東京出張。
桜の咲くこの時期、週末なんて貴重以外何ものでもないというのに、少なくとも土曜日を潰さなければいけない。
いや、会社への愚痴ではありませんよっ!


ということで、土曜日は早朝6時に目を覚まし、新幹線に乗って東京へと出向いた。
昔は新幹線に乗ることがとても楽しいものだったのに、最近はただ苦痛でしかない。
かつて東京へ出向していたこともあり、慣れてしまったことも原因の1つ。
2時間半も座った姿勢を強要されることが、体の固まってきた老体にきびしいというのも原因の1つ。


書きたいことは山のようにあるんだけれど、例年のごとく会社の守秘義務により、お昼のことは一切書けない。

 


で、解放されたのが午後6時半で、そこから宿のある神田へ。
ここから楽しんでやる!
と気合いを入れたいところだが、エンジンがフルに入らない理由が2つある。


1つが、翌日。
地元で花見があり、翌日の早朝には電車に乗らないといけない。
なので必然的に、大酒を飲むことも夜更かしすることも許されない。


もう1つが、満腹感。
そもそも会社行事中に、アルコールも含めてがっつり飲食をしたため、胃がすっかり膨らんでしまっている。
こうなったら、必然的にバーでちびちびやるくらいしか、酒を楽しむ方法はない。

 


宿に荷物を置き、バーを探しに徘徊する。
どうせ飲むなら、クラフトビールのお店か、スコッチのお店がいいなぁ。
などと思っていると、宿のすぐ近くに「Bar Malt Road」を発見。
ここが何と、クラフトビールとスコッチの専門店である!


店内はやや薄暗く、しっぽりと静かに飲めそうなタイプの硬派なたたずまい。
クラフトビールのタップ(生ビール)は計8種類で、なかなか珍しいものが揃っている。
ライ麦を使ったIPAをいただき、やはりすでにタポタポのお腹には重いながらも、ちびちびと苦味と香りを楽しむ。


店員さんも愛想がよく、こちらから話しかけるといろいろと返答してくれる。
1杯だけのつもりだったが、ついつい2杯目にスコッチをいただく。
スコッチも珍しいものがたくさん揃っており、それでいてそう高価でもない。
こんなお店、家の近くにあったらめちゃくちゃ通うのになぁ。

 


気分よくお店を出たのが午後10時前。
宿に大浴場があったので、1時間半じっくりとお風呂を楽しみ、狭い部屋で就寝。
ビジネスホテルが苦手という人もたまにいるけれど、この適度な狭さと殺風景さがたまらなく落ち着いて、好きである。

15分の奇跡

朝の時間と夜の時間。
同じ時間であっても、雲泥の差で前者のほうが貴重である。
それが毎日15分も得られるなんて、しあわせ以外の何ものでもない。


少しローカルな話になるが、JRのおおさか東線が、先週より開通となった。
今まで通勤するのに、学研都市線環状線京都線と、3つのJR路線を使っていた。
しかしそれが、学研都市線おおさか東線の2本だけとなったのだ。
それにより、通勤時間が15分も短縮された。


乗り換え駅の放出駅へ降車すると、すぐ向かいの乗り場に電車がやって来るので、乗り換えが実にスムーズ。
乗車時間が30分ちょっとで済むというのが、ストレスなくてよい。
乗り換えた後は、基本的に空いているので座ることができる。
まだ慣れない風景が流れる車窓は、ちょっとした旅行気分にもなる。
何より、たった15分起きるのが遅いというだけで、目覚めがものすごくよい。


本当にいいことづくめ。
唯一残念なことといえば、復路の乗り合わせが地獄のように悪く、元の3路線を乗り継ぐほうが早いという事実。
このあたり、さすがJRクオリティといったところか。
まぁ、帰りは大阪駅に寄り道とかできたほうがいい、と自分に言い聞かせているが。


とにかく、毎日がちょっとおトクな気分である。
このありがたみも、「日常」と化すると消え去ってしまうのだろうか。

はるとざん in 交野山

冬の寒さも薄まり、休日がやや活動的になってきた。
が、何だかんだで体を動かしてない。
冬についた脂肪も取りたいし、GWまでに体を作っておかなければいけない。
そうだ、山に登ろう!


と決断した先週末であるが、土曜日はくもりで寒く心が折れる
これじゃイカンと日曜日は朝から支度するも、やはりくもりでなかなか決心できず、ようやく外出したのが午前11時を過ぎたころ。

 


登山口のある京阪私市駅付近までは、キックボードで移動。
えらいもんで、冷たい外気にもかかわらず5分も走ればうっすら汗をかく。


登山口で上着をすべて脱ぎ、ロンT1枚になって登る。
さすがに春を感じる人が多いようで、登山客はそこそこ多い。
途中からは、極力今まで行ったことのないルートを選択するも、結局要所で共通のポイントに差し掛かる。

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歩くと汗ダク、休憩すると汗が冷えて極寒。
やはりまだ、汗っかきの僕にとってはひとり旅もままならない季節だと感じる。

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途中、ひとりのご年配の方に声をかけられる。
登山ルートに廃キャンプ場があるのだが、どうやらそこが4月より私有地となり、登山ルートとして通れなくなるとのこと。
それを知らせてくれたというより、その事実に反対しようと衆知しているらしい。
確かに、廃キャンプ場を避けるとなると、一般道を通って大きく迂回しなければいけなくなる。


さらにもう1つ、ショッキングな情報を聞いた。
まさかと思い廃キャンプ場へ行くと、紛れもない現実がそこにあった。


何もない。
かつて、キャンプ場が閉鎖されてからも、炊事場やテーブル・トイレなどがそのまま残されていた。
いずれキャンプ場として復活するのだろう、という気配を残していたのに、跡形もなくなっていた。
それより、かつて林間学校でものすごく楽しい思い出を作り、おそらく今僕がアウトドアにハマるきっかけにもなった場所だというのに・・・

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悲しみにふけりながら、倒木に腰をおろして昼食づくり。
家に残っていたペンネと細パスタをゆがいて、「いなばタイカレー缶」とトマトジュースをぶっこんだもの。
おいしそうな見た目とは裏腹に、トマトジュースの酸味がタイカレーの味を薄めるほど強く、何とも表現しがたい味となった。
外で食べているおかげでうまくは感じるが、これがどこかのお店で出てきたら、間違いなく二度と店に来ないと心に誓うだろう。

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そこから交野山の頂上で下界を見下ろし、これまた通ったことない道で下山し、最後はキックボードで帰宅。

 

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えらいもんで、「けっこう時間かけて登ってる」と感じて時計を見ると1時間も経っていないとか、山の時間は実にゆっくり流れることを再認識した。
あと、登山自体は久しぶりなんだけれど妙に違和感がなく、よくよく考えたら最近ハマっているミニ遍路や離島めぐりなんかが、結局登山と同じことをしていることに気がつく。


まだまだ知らないコースもあるし、まだまだ体がなまったままだ。
GWまでに、もう一度くらい登ってやりたいところである。

タープの次はテント欲?

ついこの間まで「タープが欲しい!」とほざいていたのに、今はテントが気になりはじめている。
何て浮気症なヤロウだ、と思われそうなので、一応弁明というか補足しておこう。


まずはタープ。
これはもう、諦めた。
以前の日記にも書いたとおり、1か所に留まるようなキャンプを1人ではしない。
そうなると、日差しをさえぎる必要はないので、タープなどいらなくなる。


そしてテント。
昔から使っていた1人用のテントが、ついにダメになってしまったのだ。
厳密には、ポール部分が割れてしまったという程度なので補修も可能だ。
しかし、インナーとフライシートの隙間が広くて風雨が吹きさらすというデメリットもある。
それでも昔は使っていたのだが、もうこの老体では限界。
15年は使っているし、1万円もしなかったものだし、これはもう買い替えてもバチは当たらないだろう。


といういきさつで、1人用のテントが欲しくなった。

 


・・・というところまでが、実は序章であって。
実のところ、家に1つ、1人用テントが余っているのだ。
重量があるのと、すでに1人用テントがあったこともあり、倉庫に眠っていた。
しかし自転車やキックボードに積むわけでないので、重量なんて気にする必要がない。


ちなみにダンロップの「R207」というものらしい。
定価を確認してビックリ、何と25,000円!
人から譲り受けたものだが、よくもこんな高価なものをいただけたものだ。


ただ20年以上前のものらしいし、ずっと倉庫に眠っていたもので、使えるのかどうか。
ちょっと温かくなってきたし、お庭で試し張りしてみようかな?
前のテントに比べて3倍近くもする価格差が、どのくらいなものかが楽しみである。