キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

台風キャンプ in ハイマート佐仲~その3~

いよいよ台風が迫るキャンプ、2日目。

 


目覚めると、体全身に気持ち悪さがかけめぐる。
典型的な二日酔いである。
みんながホットサンドを食べながら談笑しているのを、ぐったりしながら眺めるので精一杯だ。
「少し寝とき」と声をかけられるが、みんな団体行動をとっている中で、ひとりだけ寝るということに抵抗があり、何とか起き続ける。

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食事が終わればすぐさま撤収。
というのも、風が強くなってきており、いよいよ台風の足音をもろに聞こえている。
げんに太いポールが1本、無残にも折れ曲がってしまった。

 

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帰りは道の駅でおそばをいただき、さらに箕面にあるスノーピークのお店で、テントを乾燥させるサービスに出す。
ちょうどスノーピークで物販イベントをやっており、買いはしなかったが、いろいろ便利そうなグッズをたくさん見られて楽しめた。

 

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全体的に思ったのは、こんな本格的なキャンプははじめてだということ。
原チャリ1台が買える値段のテントもしかりだが、みんなが持ってきたチェアなり食器なりのギアが、いずれもちゃんとしたブランドのものだ。
ホームセンター仕込みのキャンプ用品に日用品をごまかして使っている僕のものとは、まったく違う。
もう、僕の中では「グランピング」といってもいいくらい、快適な経験だった。


あと、ほぼ全員と1対1で話せたのもよかった。
というのも、僕の車は後部座席を取っ払っており、2人乗り用になっている。
5人で車2台なので、僕が孤立しないよう、わざわざ僕の車に必ず1人同席してくれるようにしてくれたのだ。
それがローテーション制になっており、まんべんなくメンバーと話すことができたということだ。
基本的にあまり話さないほうである僕に、気をつかわせて申し訳ない気持ちもありつつ、2人だからこその腹を割った話もできた。

 


このメンバーでのキャンプは、次回は春先になるだろう。
それまでにデイキャンプをしようという話もあがっているので、また楽しみである。

台風キャンプ in ハイマート佐仲~その2~

仕込みが終わってから、いよいよキャンプ本番。

 


雨で濡れた体をいったんお風呂で温め、午後5時から宴の開始。
テントを叩く雨音は、絶妙に心地よいBGMとなる。


メインはもちろんお肉。
テント内なので炭はおこせず、BBQコンロの代わりに出てきたのは鉄板。
それも、シングルバーナーに乗せられるような小さなものだ。
「ヨコザワテッパン」という、アウトドア業界では有名なアイテムらしい。
小さいながらも、5人分のお肉を順次焼いていくには十分だ。
それでいて、しっかり焼けてコゲつかない。
こんな上品なBBQ、はじめてである。

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続いてはクリームシチュー。
今までBBQで、食べたことのないメニューである。
具だくさんで絶妙な味付けで、やや肌寒さを感じるこの季節にぴったりである。

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あとは先ほどとは違う焼肉用の鉄板をガスコンロに乗せ、焼き野菜などをいただく。
なるほど、炭を使わなくても立派にBBQって成立するんだな。

 


おなかが落ち着き、お酒もほどよくまわってきたところで、室内テントへ移動。
「チケットトゥライド」というボードゲームで遊ぶ。
ルールは割愛するが、単純で初心者でも楽しめるのがありがたい。
本来ならもっと駆け引きを楽しむのだろうが、そこまで気がまわらないのは初心者だからという理由だけではなく、お酒に酔っているせいだ。
そう、このころには日本酒を水のように飲んでしまうほど、なかなかの泥酔状態である。
辛うじて記憶はあるものの、時間の感覚は完全にマヒしてしまっていた。

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まるで人の家で遊んでいるような感覚だが、外はがっつり大雨である。
トイレで席を立つ度に、そのシュールな現実を再確認してしまう。

 


そんな楽しい夜はふけ、11時過ぎには就寝。
つづく。

台風キャンプ in ハイマート佐仲~その1~

プライベートでの遊びはご無沙汰だ、ということを先日の日記で書いたが、よくよく思い返せば最近は会社の人と遊ぶ機会がぼちぼちある。
今週はありがたいことに、キャンプの誘いをもらった。
ええ、もちろんこの悪天候だった先週末に、だ。

 


午前6時に起き、2時間後に大阪で合流。
合計5人、車は僕のを含め2台で出発。


メンバーがオススメだというお店「やまがき」で肉を買い、その他のものはイオンで調達。
ついでに昼食もイオン内でいただく。
悪天候だしいっそイオンをブラついて帰ろうか、という冗談を思いついたが、すっかりキャンプモードのメンバーに言い出しづらく、言葉を飲み込んだ。

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準備も万全、いざキャンプ場へ出発!
とテンションがあがる一方で、天気はすっかり下り坂。
目的地の「ハイマート佐仲」へ着いたころには、すっかり土砂降りである。
午後2時前という遅めの時間なのに、サイトにはたった1組しか客がいない。
バンガローにも、相次ぐキャンセルがある。


これならいっそ、バンガロー泊にするか?
そんな提案も浮かんだが、メンバーの1人が買いたてのテントを使いたいというのもあり、思い切ってテント泊となった。

 

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みんなレインコートに着替え、テントを設営していく。
なにぶん巨大なテントなので、5人がかりでもなかなか時間がかかる。
ひとり旅のときに、5分もかからず組み立てられる1人用テントとは大違いである。
ただ、みんなで組み立てる工程はたまらなく楽しい。

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シェルターというのかな?屋根となる大型テントとその中に寝室用テント、そこからタープを伸ばして、向こう側にも寝室用テント。
台風手前の風雨の中でも、快適に過ごせる空間の完成である。
実に2時間にも及ぶ作業は、達成感と満足感を強く感じさせてくれる。

 

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仕込みが終わったところで、つづく。

Back to ひとまわり

この時期に気持ちが落ち込みがちなのは、毎年繰り返していることだ。
などとおぼろげに思っているが、実際はどんなものだろうか?
そんなときに、長年つづり続けている日記は便利なものである。
1年や2年ではなく、思い切ってひとまわり前となる、12年前の日記を読んでみた。

すごい!
つい先日より感じていた旅への気力のなさが、まさに書かれているではないか。
やっぱりくり返してるんだなぁ~。

くり返している?
ということは、その後の日記を読んでみると、これから先のことも予見できる?
恐る恐る見てみると・・・

・ひどい眼精疲労
・熱でダウン
・ご近所を自転車散歩してアウトドア欲少し改善
・廃墟散策してさらに改善

ううむ。
上2つは、確かに毎年この時期起こっている気がするので、注意が必要だ。
下2つのうち、実はいちばん下は計画中なので、これを機にアウトドア欲を高めてやりたい。
で、11月に旅に出ていたので、11月の1週とか、どこか有給使ってでも、やはり旅立ちたいな。

あと振り返ったところでは、結婚式とかライブとかイベントが盛り沢山だったが・・・さすがに今はそんなお誘いもないな。
でもまあ、先日も宣言したように、11月はいろいろ友人と会うことに注力したい。

よしよし、遊ぶことを考えだしたら、不安定な気持ちも少しは前向きになり出した。

Road to ラビルーナ

「月の地下に長さ50キロの空洞がある」というニュースを見て、あることを思い浮かべた。
知ってる人いるのかな、とニュースのレビューを見てみると、意外にも同じことを思い出した人が複数いて、思わずうれしくなった。


アニメである。
グランゾート」という、中学校時代に放映されていた、月が舞台のSFロボットアニメだ。
全国的にそう有名ではなく、特に関西においては平日の朝方の放送だったため、夏休みに偶然テレビをつけていないと出会うことができないもの。
昔からマイナーなもの好きという嗜好とそのアニメの極上な内容により、当時はひどくハマったものだった。


マイナーだし25年くらい昔のものなのに、同じように思い出す人がいたことに、軽い感激を受けた。
なお、ほんの偶然ながら、夏あたりにこのアニメのDVD-BOXを入手し、ちょうど先日すべて見終わったタイミングだったのだ。
因果というのか、少し不思議な気分である。


ついでながら、このグランゾートというアニメ、なぜか韓国ではメジャー級の人気があるらしい。
「メカが登場するときのBGMをエレキで弾く」という動画が、今年だけでもたくさんアップされている。
なぜグランゾート?なぜ今?
こちらもまた、ある意味での異文化というか、不思議な感覚に包まれる。


あの多感で純粋な頃だからこそ熱中できた、というのもあるが、この作品同様に熱中できるアニメがあればいいなあ、と思う今日このごろである。
あっ、アニメオタクではありませんからねっ!

転→職

5年ほど前だったか。
ある初対面の人から仕事のことを聞かれ、今の会社が3社目だと告げたとき、「多いな」と言われた。
そのときはどうでもなかったが、後々になって無性な違和感を覚えた。


多い?
終身雇用が崩壊されていると言われるこのご時世、30過ぎて転職の1つや2つ、やっているようなものでは。
げんに自分の友人もほとんど、少なからず1回は転職している。
そんなに「多い」と感じられるようなことかなあ。


もしその言葉に「忍耐力がない」とかそういう意味も踏まえていたなら、とんでもないことだ!
・・・と強く言い切りたいところだが、はじめての会社は10か月で辞めたからね~。
でも僕が辞めたころには、同期が10人くらい辞めるような、いわゆる「ブラック」だったからね~。
2社目は終盤の1~2年まったく仕事がない状態で机に座らされた後、未経験のSE業を強いられてブチ切れた。
何はともあれ、転職には忍耐や根気だけでは説明できない、さまざまな要因があるのだ。


そんな思い出がふと頭をよぎったのは、その初対面の人が所属していた会社をニュースで耳にしたからだ。
日本規模ならず、世界規模で大問題になっているそうで。
きっと転職した経験もないだろうに、まさか今から転職の危機に迫られて苦労するだろうな。


などなど、ちょろっと根性の悪い妄想をしてしまった。
心の底の底で根に持ってたんだろうなぁ、器小さいなぁ、俺。

熱血!80's

最近やたらと、昔のコミックやアニメ、映画などをよく見る。
新しいモノがニガテというのもあるが、昔のものを見ていて楽しい。

ストーリーも当然楽しいのだが、それよりまわりの環境を見るのが楽しい。
国道の車はセダンが中心で角ばったフォルム、バイクはけたたましい2ストの爆音、街中は原色が散りばめられたネオン。

何だろう、とても輝いて見える。
楽しさがあふれていて、どこか新しいものを追いかけているように感じる。
特に80年代の映像は「ながら見」のつもりでも、ついつい凝視してしまう。

やはりバブル絶頂だったからなのだろうか。
それとも、いちばんオトナを意識する小中学校時代に見た、オトナ像を引きずっているのか。

どちらにしても、あの時代にオトナでなかったことが、残念でたまらない。
せめて、80年代を体感できるバーなりお店はないものだろうか。