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キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

向島遍路 - (2)まわる

お遍路には、服装から参拝方法から、細かく言えばいろんな作法というかルールがある。
その中でも、いちばん絶対的なルールというのが、88箇所を「まわる」ということ。
今回のお遍路において、「まわる」ことに焦点を当てて紹介する。

面積が22平方kmという小さな島に、88箇所ものお寺が!
というと驚いてしまうが、厳密にはお寺というより、お堂である。
ほとんどの場合、6畳~10畳程度の広さが確保されたもの。

これらを探すためにまず必要なのは、順路を記した地図。
しかしこれが、市販はおろか、Webを探してもなかなか見つからない。
で、ようやく見つけたWebページの地図と写真を印刷して、持参した。
あとは、地図を見ながら走りながら、ということの繰り返し。

がしかし、これが大変!
まず、地図の必要な理由というのが、道中に一切の道しるべがない、ということ。
また、入り組んだ住宅地にひっそりたたずんでいたり、道の脇にある細い階段を登った場所にあったりと、わかりづらいのだ。
Webページの地図も、ていねいとはいえ、家の一軒一軒までは掲載されていなければ、道の脇の道まで見えっこない。

「あと2軒!」となった87番の道なんて、もう大変も大変!
順路どおりの道は、草が生い茂りすぎていて、とても進めはしない。
ホンマにここ道あんのか?と思えるくらい、とにかくえげつない草。
仕方なく逆方向から攻めるも、逆方向も草が多いうえ、道が細すぎて、あっているのかどうかわからないレベル。
よくもあんな道を、マムシやハチがいるリスクを負いながら、半パンで進んだものだと感心する。

※3枚目の写真は、実際の逆方向からの道。マジです。


などなど、終わった後は楽しい思い出が残りがちなんだが、なぜだか苦労話が先行してしまう。
島民でも、今となっては順路を完全に知っている人がほぼいないというくらい、かなりレアな道なのである。

だからこそ、1軒ずつ見つけたときの喜びは、ひとしおである。
こんなダイナミックでスリリングな「宝探し」、みなさんもいかがでしょうか。