キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

コピーライターのタマゴ

先日も似たようなタイトルで、日記を書いた気がする。
しかし今回のはやや本気のやつ。

あまり仕事のこと書いてはいけないけれど、守秘義務の許される範囲内で。


仕事で、カタログの制作をヘルプすることとなった。
マニュアルを専門としている僕に、まさかのコピーライターの作業が。
不安ながらも、もともとライターとしての幅を広げたかったので、むしろプラスのことである。

作業としては、カタログの構成を考えるところから。
どのページにどの内容を、どういう切り口で書くかというところから、考えなければならない。
マニュアルでいうところの、目次構成を考える段階である。


が、これが難しい!
マニュアルだと、機能をほぼ網羅した状態を考えるので、あとは優先順位や並びを考えればいいだけ。
しかしカタログは、数ある機能のうち、特に印象の強いものを、どうしたら印象強くなるか考えなければいけない。

前者は「すべて書く」、後者は「一部だけ書く」、といえばわかりやすいか。


文章もしかり。
マニュアルは、読み手が操作する手順を1つずつていねいに書くだけなので、極端にいえば過半数が単純作業。
しかしカタログは、機能を紹介するだけでなく、その機能を使うことで読み手がどう便利になるかという、もう一歩先を書かなければならない。

例えば、すぐにお湯がわくポットを紹介するとしよう。
機能の説明だけなら、それこそ
「すぐにお湯がわく」
という説明だけでよい。
それに対して、だからユーザはどう便利なん?を書く必要がある。

「時間が短縮される」
「お湯が沸くまでの待ち時間がなくなる」
という説明では、具体性に書ける。
もっと具体化しないと、ユーザの興味がひかない。

「目覚めてすぐ熱いコーヒーが飲める」
「急な来客にもすぐお茶が出せる」
くらい、落としこまないといけない。
しかも、明確にどれが正解、というものがない。

今あげた僕の例でさえ、これがよい例となっているかもわからない・・・


家電ならまだしも、パソコンの業界専用のソフトウェアともなると、その業界の知識も必要だし、数ある機能をほぼほぼ理解しておかないといけない。
マニュアルなんて、モノにもよるけど、機能を知らなくても書けたりするのに。

運よく、その作業を教えてくれる人は、ほんと1つずつのノウハウを教えてくれる。
考えること自体は大変だが、楽しく学べる感覚は本当に楽しい。


・・・という作業が、今日の退社間際で、どうやら打ち切りっぽい状態になってきた。
せっかくエンジンかかってきたというのにっ!

まぁ、ここ1週間で学んだことは、いずれどこかで生かされることだろうし、忘れないでおきたい。