キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

昭和の町

2泊3日の大分旅行、初日。
しょっぱなに足を運んだのは、この旅行で唯一楽しみにしていた場所。
豊後高田市「昭和の町」である。

なんでも、商店街を昭和レトロ調にしたシロモノ、だそうな。
昭和やレトロが大好きでたまらない僕には、そらもう願ってもない観光スポットである。

親戚のおじさんと合流し、一路車で商店街へと向かう。
向かうまでに見える景色は、空が広くて、昔ながらの古い店が点在する。
まだ商店街ついてもないのに、すでに昭和レトロである。


いざ到着。
ん~、ぼちぼち。
「がっつり昭和テイスト!」と期待していた反面、「無理やり昭和テイスト!」に落ち着いてる気もしていたが、どちらも正解といったところ。

商店街には、個人経営の電気屋や薬屋が並んでいる。
店のウィンドウには、やれ黒電話だのレコードプレーヤだのサトーちゃんだの、博物館に飾ってるレベルの古いモノが展示されている。
それでいて、店の奥では薄型テレビなど一般商品を売っている。


メイン通りは、意外に店が少ない。
しかし道から少し入り込んだ「昭和ロマン蔵」が、これまた圧巻!

「昭和の夢町三丁目館」は、空き地と民家が作られ、昭和を疑似体験できるというもの。
数分単位で朝・昼・晩が切り替わり、照明やスピーカからの音が変わる。
空き地には昔のおもちゃ、民家には昔の家具一式が取り揃えられている。
せまいスペースながら、意外なリアルさが心にぐっとしみる。

「駄菓子屋の夢博物館」は、駄菓子やおもちゃなど、5万点を誇る昭和グッズが展示されている。
昭和といっても、戦前のものから昭和末期までのものまで、実に幅広い年代のものがある。
昔持ってたおもちゃを見つけては、姉とキャッキャはしゃいでいた。
何より驚きなのが、これだけの品物を、たった1人のコレクターによって所有されているということ!

その他、外には昔の車やらバイクやらもある。
メカには興味ないはずの僕だが、ヴィンテージ車好きの方々とよく遊んでいるせいか、ついつい食い入ってしまった。


なんだかんだで、滞在時間は1時間ちょっと。
ぜんっぜんもの足りないが、メンバーのなかでそれを感じているのは、僕だけ。
1人なら、まる1日過ごせるのに。
このへん、集団行動がニガテな一因である。

生活が不便だからこそ、家族が助け合い、隣近所との絆を大切にする昭和時代。
なにごともボタン1つで済ませることは確かに便利だが、なにも便利になることが幸せにつながるとは言い切れないのでは、と考えさせられるいい機会にもなった。