キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

二十四のオリーブ醤油旅行~後編~

小豆島の旅、最終日と所感。

【迷路のまち】
最終日は、バス停へ寄るついでに、土庄の町を散策。
土庄の界隈は「迷路のまち」と呼ばれ、かつて敵が攻め込んでこられないよう、わざと町のつくりを複雑にしたそうな。

ううむ、そうか?
と思えたのは、比較的まっすぐで大きめな道が数本走っているのと、地図があちこちに完備されているため。
試しに一本路地裏を入るや、道がクネクネと曲がっており、方向感覚を失う。
これならいっそ、地図も取っ払ったほうが面白いと思うのだが。

基本は住宅地なのだが、あちこちでアートを思わせるオブジェや、オシャレなお店が並ぶ。
これはきっと、直島をはじめアートプロジェクトを企画している、個人情報漏洩会社の影響であろう。

そこから昼前に島を出て、夕方帰宅。


【所感】
前編の冒頭でも述べたとおり、小豆島へはかつて、2度足を運んでいる。
にもかかわらず、「この景色なつかし~」といった感想が、これっぽっちもなかったことが驚きであった。
記憶のあいまいさとは、恐ろしいものである。

逆にいえば、一度訪問した地というものは、年月が経つことで、新鮮さを感じることができる、ということ。
仮に昔の記憶があっても、年月が変わることで、その景色も変わる可能性が高い。
風景にいたっては、季節ごとに様変わりもするだろう。

つくづく、旅や旅行といった類の奥深さとういものを、痛感できた。